キャラクター

4047 フランツ・シューベルト

「今日も通りすがりの子供から『魔王だ!』『魔王だ!』って言われた。

シューベルト

 ……………………泣きたい

外見性別:男  外見年齢:27歳
徴の形状:ト音記号と五線譜
未練:平穏無事
所属:ジャンヌ・ダルク陣営

 オーストリア出身。19世紀、ロマン派の代表的な作曲家。18歳にしてのちの代表作となる『魔王』『野バラ』を作曲したという、「ドイツ・リート(歌曲)の王」。腸チフスにかかり、31歳の若さで没した。

 大霊災後に現世へ現れたシューベルトは、黄泉帰った自分の姿を見て愕然とした。ゴテゴテとしてどこか禍々しい全身鎧に、ど派手な緋のビロードマント。音楽漬けの生涯を送った彼とはまるで接点のない出で立ちにどうしてなってしまったのか、彼は思い悩む。あとになって知ったのは、どうやら彼の歌曲『魔王』がこの日本で広く知られているらしいということと、日本で『魔王』といえばゲームのラスボス的ななにかだということ。それでこの姿なのかと合点はいったが、生来内気だった彼としてはこの姿で出歩くのは少々恥ずかしかったらしい。結局彼は人目に触れないような過疎地に引きこもり、ひっそりと暮らすことにした。

 そんな彼が世間にでることを決めたのは、とある《災主》タイラントとの関連を疑われたからだという。東北を中心に出没していた「黒い全身鎧」の《災主》を追っていた警察庁警備局公安第霊課が、シューベルトこそその《災主》であると誤認したのである。公安第霊課の《祀徒》に取り囲まれたシューベルトは、半べそかきながら必死で弁明。誤解はすぐに解け、公安第霊課から謝罪も受けたシューベルトは、「今後またこういう誤解があると困るから」と、退魔庁への協力を約束したという。

 かくして協力的な《祭主》となったシューベルトだが、そんな彼に対して「せっかく『全身鎧』なんていうレアな《霊器》をもっているのだから、もっと対霊の前線に出て欲しいのですが……」と退魔庁関係者は嘆き節。《霊験》『魔王』の働きのせいでどうにも禍々しい格好の彼だが、その内面は内気で繊細。荒事も苦手で、《雑霊》と遭遇しても『野バラ』で絡め取ってすぐに逃げ出すありさまらしい。生前早世した彼が望むのは、“平穏無事”ということだけなのだ。

 「だからせめて、彼の《祀徒》に期待したいですね」(同関係者)


《霊器》レリック

5470「全身鎧(シューベルト)」、5471「ポールアーム(シューベルト)」


《霊験》アバター

6470『†魔王』 維持型

 装備を含めた使用者の外見が凶悪化し、禍々しい気配を放つようになる。《霊器》全身鎧を装備している時のみ使用可能。この《霊験》の効果中は、《霊器》全身鎧の耐久力が増す(攻撃力まで上がるわけではない)。霊力が高くなるほど外見がより凶悪になり、なおかつ全身鎧の耐久力が上がる。
※この《霊験》は、シューベルトと本契約した《祀徒》のみ使用できる。


6471『野バラ』 維持型

 霊力によって、茨の蔓を具現化し、相手の行動を束縛する。対象は1体のみ。この蔓に束縛されている状態で動くと、対象はトゲによる苦痛を受ける(酷く痛むが、ダメージ自体は小さい)。蔓の強度や、蔓から脱出するときの難易度、トゲが与える苦痛の大小は、使用者の霊力に基づく。