《霊器》
◆《霊器》 の性質
威力は具現化した
ただし《霊器》を具現化すると、魂が疲労します。また、《霊器》を使用することによっても、わずかですが魂は疲労します。このためくり返し何度も具現化しようとしたり、長時間《霊器》を使用しようとすると、体力を著しく消耗することになります。
一度に具現化できる《霊器》は1つまでで、同時に複数の《霊器》を具現化することはできません(ただし、「双剣」のように、2つで1つの《霊器》として扱われるものもあります)。
また、《霊器》は具現化した本人でなければ使用できず、しかも具現化した者の手を離れると数秒で消えてしまいます。他人と《霊器》を貸し借りすることはできませんのでご注意ください。
《霊器》は対象が幽霊でない場合でも、通常武器として使用することができます。ただし、一般人に対して《霊器》を振るうことは、法律によって禁じられています。また、《霊器》で一般人を攻撃すると、魂が穢れることがあり、場合によってはキャラクターが「ロスト」します。
◆《霊器》 のタイプ分類
《霊器》は、その用途や特徴、性質によって、以下の3つのタイプに大別されます。
近接タイプ | 主に、相手との接近戦に用いる《霊器》。「刀」「大斧」など。 他のタイプより威力に優れるが、投擲することはできない。 《霊器》を具現化する時の魂の疲労量が比較的多い代わりに、一度具現化すれば解除するまで、魂の疲労をほとんど受けずに維持できる。 |
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投擲タイプ | 手で投げて使用する《霊器》。「ナイフ・短剣」「手裏剣」など。 接近戦に用いることもできるが、投擲時の方が威力は高い。また、射程は遠隔タイプより短い。 《霊器》を具現化する時の魂の疲労量は少ないが、一度投げる(=本人の手から離れる)と《霊器》は消えてしまうため、次の攻撃を行うためには再度具現化しなおす必要がある。 |
遠隔タイプ | 矢弾を射出することで攻撃する《霊器》。「銃」「弓」など。 《霊器》本体だけでなく、射出する矢弾も具現化した《霊器》の一部であるため、攻撃するたびに矢弾を具現化する必要がある。実物の銃弾等を使用することはできない。 本体を具現化する時の魂の疲労量は、投擲タイプよりも多い。ただし、矢弾による魂の疲労量は少ない。 なお、接近戦時に殴打武器として使用することも一応可能だが、威力はほとんどない。 |
同じ霊力で《霊器》を具現化した場合、タイプによる性能差は以下のようになります。
威力:近接>遠隔(射撃時)>投擲(投擲時)
射程:遠隔>投擲>近接
上記の性能差はあくまで目安であり、使用者の霊力や使用方法、状況などによって異なる場合があります。
◆《霊器》 のサイズ、重量とデザイン
《霊器》のサイズと重量は、原則としてその武器の一般的な大きさに準じます。
ただし《霊器》を具現化する時に、《祀徒》の意志によって、サイズや重量を多少はコントロールすることができます。また、デザインにアレンジを加えることも可能です。
とはいえ、もとの武器と異なる使用方法や、原形をとどめない形状にすることはできません(例:刀の《霊器》を槍の形状にする)。また、一度具現化した《霊器》を、使用途中でサイズや重量、デザインを変更することもできません(例:攻撃モーションの途中で、剣の刀身を伸ばす)。サイズや重量、デザインを変更したい場合は、一度《霊器》を消し、再度具現化し直す必要があります。
またサイズやデザインの違いによって、武器の性能が変化することもありません。
あまりに形状やサイズが一般的なものと異なる場合は、余計に魂が疲労したり、威力が落ちたり、場合によっては具現化すらできないこともあります。
キャラクターがどのような《霊器》を選択できるかは、「《霊器》リスト」(別ウィンドウで開きます)をご参照ください。
また、形状による分類と対応する《祭主》は、以下のリストを参考にしてください。
◆近接タイプの《霊器》
名前 | 説明 | 《祭主》 |
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刀 | 刀剣類の内、刃が刀身の片方についているものを、「刀」として分類する。片刃であれば、直刀でも湾刀でも「刀」の扱いとし、日本刀だけでなく、サーベルやシャムシールも、ここに含む。野太刀のように長いものから、小太刀・脇差しのように比較的短いものまで具現化可能。 | 織田信長、正宗、水戸光圀、ナポレオン・ボナパルト、宮本武蔵、荒木又右衛門 |
双剣 | 刀剣類の内、小ぶりの剣を1対セットで具現化されるものを、「双剣」として分類する。短めのレイピアとマインゴーシュ、といった風に、左右で形状を変えてもよい(性能は変わらない)。《霊器》を具現化する時は、必ず1対セットで出現し、両手に持って使用する。 | ジャンヌ・ダルク、劉備 |
数珠・ ロザリオ |
珠を通した飾り紐や鎖を輪状に繋げた法具を、「数珠・ロザリオ」として分類する。数珠やロザリオだけでなく、ヒランヤやメダリオンをネックレスに繋げたものも含まれる。長さ(周)は2〜3m程度。縄のように振るい、法具部分を相手に叩きつけて攻撃する。 | ジャンヌ・ダルク、ユダ、蘆屋道満、達磨、テオドラ、ロレンツォ・メディチ |
戦扇 | 戦闘用に補強された扇を、「戦扇」として分類する。「羽毛扇」「舞扇」など、「扇」はすべてここに含まれる。 | 諸葛亮、平維盛、紫式部、アレクサンドリナ・ヴィクトリア、テオドラ、出雲阿国 |
棒・棍 | ある程度長さのある棒をシンプルに武器にした鈍器を、「棒・棍」として分類する。六尺棒やステッキ、さらに意匠を凝らした儀式用の杖も、ここに含める。 | ネフェルティティ、チャールズ・グレイ、アルキメデス、小野妹子、ロレンツォ・メディチ、ノーベル |
鞭 | より合わせた革紐や鎖によって攻撃する武器を、「鞭」として分類する。革製の鞭が基本だが、鞭の先が複数に別れした「九尾鞭」や、鎖をふるって打撃を与える「鉄鎖」も、ここに含む。 | ネフェルティティ、オットー・フォン・ビスマルク |
槍 | 柄の先に刺突部を取り付けた武器を、「槍」として分類する。基本的に間合いの長い武器ではあるが、3mを超える物については、「ポールアーム」の方に含める。 | レオニダス、ユダ、奏良玉 |
大盾 | 大型の盾を、「大盾」として分類する。盾による打撃で攻撃する。 | レオニダス、アルキメデス |
本 | 「中になにか書(描)かれている」本や絵巻物、竹簡を「本」として分類する。ある程度の分厚さ(重量)を伴うのが基本。打撃に用いる。 | ノストラダムス、小野妹子、紫式部、ナイチンゲール、レオナルド・ダ・ヴィンチ |
仕込み杖 | 刀剣類の内、杖の内側に仕込み刃を隠したものを、「仕込み杖」として分類する。刃は片刃でも両刃でも構わない。 | 水戸光圀、松尾芭蕉 |
ジャマダハル | 刀剣類の内、握りが刀身と垂直になっているものを、「ジャマダハル」として分類する。「パタ」もこれに含まれる。持つと拳の先に刃が伸びる形となるため、刺突の時に力を込めやすい。 | ラクシュミー・バーイー |
素手 | おのれの肉体を武器とする《霊器》を、「素手」として分類する。蹴り、投げ、関節技、噛みつきも、この「素手」に含まれる。 | プラトン、達磨、エイブラハム・リンカーン、アリストテレス、ジェームス・フィグ、荒木又右衛門、サンペット八世、鼠小僧次郎吉、ノーベル |
剣 | 刀剣類の内、刃が刀身の両方についているものを、「剣」として分類する。レイピアのような細い物から、大きな両手剣まで形状のカスタマイズは可能。刀身が炎のように波打っている「フランベルジュ」も「剣」とする。 | マリア・テレジア、オットー・フォン・ビスマルク、カテリーナ・スフォルツァ、サンペット八世 |
大斧 | 柄の先端に斬撃部分を取り付けた大型の斧を、「大斧」として分類する。斬撃部は、片刃でも両刃でも構わない。大型なので投擲には使用できない。 | エイブラハム・リンカーン、クレイジー・ホース、ハーラル一世 |
戦槌 | 戦闘用の大型ハンマーを、「戦槌」として分類する。ハンマー部の片側がツルハシ状になっているウォーピックもこの「戦槌」に含める。 | ハーラル一世 |
ポールアーム | 長い柄の先に斬撃部や打撃部を取り付けた大型の武器を、「ポールアーム」として分類する。「ハルバード」は、長柄の先に斧の切断部・槍の穂先・ピックを取り付けた複合武器。槍も3mを超えるものについては、この「ポールアーム」に含める。使用者の身長の倍以上にも達するものもある。 | カテリーナ・スフォルツァ、巴御前、フランツ・シューベルト、ミゲル・デ・セルバンテス |
フレイル | 打撃部を柄の先に鎖で連結した鈍器類を、「フレイル」として分類する。鎖の先に鉄球をくくりつけたタイプだけでなく、「ヌンチャク」の類もここに含まれる。 | ベルナール・ギー |
メイス | 柄の先に打撃部を取り付けた鈍器を、「メイス」として分類する。打撃部に鉄のスパイクを打ち込んだものも含まれる。 | ベルナール・ギー、小泉八雲 | 双刀 |
刀剣類の内、刃長90cm以下の刀を1対セットで具現化するものを、「双刀」として分類する。小太刀二刀流、あるいは太刀と脇差し、といった風に、左右で形状を変えてもよい(性能は変わらない)。《霊器》を具現化する時は、必ず1対セットで出現し、両手に持って使用する。 | 宮本武蔵 |
喧嘩煙管 |
戦闘用に補強された大型の煙管を「喧嘩煙管」として分類する。標準的な大きさは数十cm程度。別途刻み煙草を用意すれば、煙草を吸うことも可能。喫煙用具の「パイプ」もこれに含まれる。水煙草用の機器は具現化不可(胴部がないと喫煙できないため)。 | 鼠小僧次郎吉、ジャック・シェパード |
全身鎧 | 全身を覆う鎧を「全身鎧」として分類する。鎧部分による打撃で攻撃する。和風の大鎧でも、西洋甲冑でも具現化可能。必ず全身分を具現化しなければならず、「籠手だけ」「兜だけ」といった具現化はできない。他の《霊器》に比べて壊れやすく、また、具現化時の魂の疲労も大きい。 | フランツ・シューベルト、ミゲル・デ・セルバンテス |
◆投擲タイプの《霊器》
名前 | 説明 | 《祭主》 |
---|---|---|
ナイフ・短剣 | 投擲可能な小型の刀剣類を、「ナイフ・短剣」として分類する。「クナイ」や「ダガー」、「バタフライナイフ」「包丁」などもここに含める。 | ノストラダムス、正宗、ナイチンゲール、ルイーゼ王妃 |
呪符 | 霊力を込めた符を投げて攻撃する投擲武器を、「呪符」として分類する。呪符に込められた霊力によってダメージを与える。 | 蘆屋道満、小泉八雲、在原業平 |
投斧 | 投擲可能な小型の斧を、「投斧」として分類する。 | クレイジー・ホース |
手裏剣 | 忍者が使ったとされる小型の投擲武器を、「手裏剣」として分類する。棒手裏剣、十字手裏剣のどちらも、この「手裏剣」に含める。手に持ったまま攻撃する時は、刀剣類扱いとする。 | 松尾芭蕉、奏良玉 |
流星錘 | 縄や鎖の端に重り(錘)を取り付けた武器を「流星錘」として分類する。重りは両端についていても、片端だけついていても構わない。また、縄が3つ又以上にわかれている「ボーラ」なども、ここに含める。 | フビライ・ハーン |
◆遠隔タイプの《霊器》
名前 | 説明 | 《祭主》 |
---|---|---|
銃 | 基本的に両手を必要とする長銃身を、「銃」として分類する。火縄銃、マスケット銃、ライフルはすべてこの「銃」に含まれる。銃剣を装着した外見にすることも可能だが、《霊器》としては未装着状態の銃身で殴るのとダメージは変わらない。 | 織田信長、ラクシュミー・バーイー、マリア・テレジア、ナポレオン・ボナパルト、カラミティ・ジェーン、ルイーゼ王妃 |
弩 | 弓を寝かせて台座に固定したような形状の射撃武器を、「弩」として分類する。西洋のクロスボウもこの「弩」に含める。 | 諸葛亮 |
弓 | 弓幹に張った弦を引き絞り、矢を発射する射撃武器を、「弓」として分類する。「短弓」「長弓」「和弓」等はすべてこの「弓」に含まれる。 | 劉備、平維盛、巴御前、フビライ・ハーン、在原業平 |
拳銃 | 片手でも扱える小型の銃を、「拳銃」として分類する。リボルバー式、フリントロック式、自動式等は、すべてこの「拳銃」に含まれる。外見を最新式の拳銃にしてもよいが、性能はどの形状にしても変わらない。 | チャールズ・グレイ、カラミティ・ジェーン、アレクサンドリナ・ヴィクトリア、出雲阿国、ジャック・シェパード |