良いアクション/悪いアクション
◆上手なアクションとは?
アクションに「正解」はありません。メイルゲームは、あらかじめ用意された答えを探すことが目的のゲームではないからです。
たとえ、隠されたキーワードを探すことが目的のシナリオであっても、そのキーワードをどのように活かすのかは、やはりアクションの書き方次第ということになります。
ある状況で大成功を収めたアクションと同じことを真似したからといって、それが同じような活躍になるとは限りません。
一見同じように見えて、実は状況が違っていたということもあります。マスターの判断基準にも差がありますし、他のPCのアクションとの兼ね合いもあります。シナリオの傾向によっても、求められるアクションの方向性は異なってくるでしょう。
しかし、メイルゲームにおいて普遍的に「採用されやすいアクション」「活躍につながりやすいアクション」というものは確実に存在します。ここでは、そうしたアクションを書くうえでのちょっとしたコツについて説明していきます。
アクションを考える際の参考にしてください。
◆アクション用紙は丁寧に書く
まず、もっとも基本的なこととして、アクション用紙は丁寧に書くことを心がけましょう。
文字が読みづらかったり、小さすぎると、マスターが内容を把握することが出来ません。場合によってはそれが理由で行動が不採用となってしまうことも考えられます。
アクションを書く時は大きな文字ではっきりと。分かりやくす簡素に書くことを心がけましょう。
◆行動は1つにしぼる
「
――などと、一度に様々な行動を行おうとするアクションは、他のアクションと比べて低く判定される傾向にあります。
1人のPCが取れる行動は、原則として1ターンにつき1つです。
自分のPCが何をしたいのか目的を定め、1つの行動に絞ったアクションを掛けた方が、活躍する可能性は高くなるでしょう。
◆それが本当に実現可能であるかを考える
メイルゲームの面白さは自由な行動を取れる点にあるのですが、必ずしもそれが成功するとは限りません。
たとえば「気合いで空を飛び、空中の敵を攻撃します」というアクションを書いたとしても、このPCに空を飛ぶ能力がない限り、アクションは失敗したものとして判定されるでしょう。
あるいは「自分のPCは某国の王様なので、軍に命令を出し総攻撃をしかけます」など。明らかにキャラクター設定の範囲を超えたアクションは採用することが出来ません。
あなたのPCの行動が本当に実現可能なものであるか、よく考える必要があるわけです。
◆マスター任せのアクションは対応不可
マスターは各PCのアクションに基づいて、リアクションを作成します。
「このPCはマスターの好きなように動かして構いません。面白いリアクションを期待しています」といった内容のアクションでは、マスターは対応できないのです。
この場合、アクション用紙が白紙であるものとして処理され、場合によってはリアクションに登場できない可能性もありますので注意してください。
◆意味を成さないアクションは活躍しにくい
他のPCが行わなそうなアクションを掛けるというのは、PCを活躍させるうえで重要なポイントの1つです。
しかし、それがシナリオ内で何の意味も成さないアクションであっては、やはり活躍することは難しいでしょう。
たとえば《雑霊》と戦わなければならない状況で「魚釣りをする」「昼寝をする」といったアクションを掛けても、シナリオ展開に大きな影響はありません。
アクションを掛ける時は、そこにどんな意味があり、どんな影響を与えるのかをよく考えて判断しましょう。
とは言え、遊び心を失くしてしまっては、やはり面白いアクションにはなりにくいものです。
まずはやりたい事をやってみる。その上で受け取ったリアクションを読んで、さらに活躍するにはどうすればいいか自分なりに工夫してみるといいでしょう。