バックナンバー(第5ターン) > 行動選択肢補足(08 山城一樹)
★山城シナリオ追加ルール【タッグマッチ】について
お世話になっております、山城です。
表題の件についてですが、3ターン目からの追加要素としてタッグマッチ(2対2)の変則ルールをご説明いたします。
■数値部分アクション記入項目■
基本的には、シングルマッチルールと変わりません。タッグチームの両名とも、【序盤】【中盤】【終盤】の三つの局面で、
(1)手持ちの霊力を割り振り、
(2)戦術を選択してください。
戦術は、打撃技重視、投げ技重視、関節技重視のいずれかです。
それに加えて、タッグコンビのチームリーダーの方は、下記を記載してください。(ここからがシングルマッチと異なる部分です)
タッグチームのリーダーPCさんは、【序盤】【中盤】【終盤】の三つの局面で、下記を明記してください。
(3)コンビのうちどちらが【主攻】【副攻】なのかを明記し、
(4)次に【序盤】【中盤】【終盤】の三つの局面での戦略をそれぞれ選んでください。
この(3)、(4)が、タッグマッチ希望時に追加されたアクション項目です。タッグチームのリーダー担当のPL様は、(3)(4)を明記してください。(3)(4)ともに、各時間帯ごとに設定できます。
(3)は、自チームの誰が対戦相手の誰と数値判定を行うか、その組み合わせを選ぶ項目です。
【主攻】の人は相手チームの【主攻】と、【副攻】の人は対戦チームの【副攻】とそれぞれ数値判定を行います。判定基準は、シングルマッチと変わりません。時間帯ごとに主・副を切り替えることは自由です。
(4)は、要するに時間帯ごとのチーム方針の選択です。
チーム方針は、次の3種類です。
・【コンビ攻撃】
・【コンビネーション返し】
・【各個攻撃】
この3つを必ず使い切ってください(同じ戦略の重複選択は不可)
【コンビ攻撃】はその名の通り、ふたりがかりで全力攻撃を仕掛けること、【コンビネーション返し】は、敵の【コンビ攻撃】を返すこと、
【各個攻撃】はコンビネーションに頼らず自身の力で攻めることです。
三種の戦略はそれぞれじゃんけん(3すくみ)関係になっています。
【コンビネーション返し】>【コンビ攻撃】>【各個攻撃】>【コンビネーション返し】
なお、戦略は、なにをどの順番で選んでも重複していなければ構いません。霊力も消費されません。
上記で説明したことをまとめますと、下の通り。
シングルマッチのアクションと異なるのは、手順(3)と(4)。そしてそれをアクションで明記するのは、チームリーダーの役割です。チームリーダーがどちらになるかは、PLさん同士で話し合ってください。(同PLさんなら、それは不要でしょうが)
実質、シングルマッチのアクション作成と比較すると、チームリーダー担当のPLさんの仕事が増えただけになります。数値や戦術の振り分けは別途相談必要かもですが、その辺は好き好きかと思います
■特別ルール■
▼《霊験》『ツープラトン』を所持しているチームには、特別ルールとして山城が上昇補正をかけます。補正する数値は、規定のルールに従います。
なお、『ツープラトン』は、個人での複数所有は無意味ですが、チームの人間がふたりとも所持していれば、その分山城の補正は上昇します。本契約・一時契約いずれの所持でも構いません。
▼《霊験》『ツープラトン』をふたりとも所持しているタッグチームは、【フェイバリットコンビネーション】を設定できます。【フェイバリットコンビネーション】は、戦略【コンビ攻撃】あるいは【コンビネーション返し】を選択した時間帯に使用できますので、チームリーダーのPCさんがアクションに記載してください。
■判定方法■
具体的な判定方法についての説明です(上で触れたことと重複する部分もありますが)
各時間帯ごとに、【主攻】同士の対決、【副攻】同士の対決、戦略の優劣の三つで判定し、勝ち数が多い方が、その時間帯を制します。
その上で、先にふたつ時間帯を制したチームが勝利となります。
なお、シングルマッチと比べ、選手同士の数値判定は下記の点が異なります。
▼【主攻】【副攻】同士の判定で数値差が十倍以上になっても、KO判定は基本的に行いません。時間帯を二本先取したチームが勝利します。
ただし、同時間帯で【主攻】【副攻】ともにKO判定で敗れた場合、その時点で決着とします。
▼戦略は、数値判定とは無縁です。彼我の霊力差に関係なく、じゃんけん判定で勝ったほうが戦略で勝利します。
まとめると、タッグ戦の勝敗は、下記の判定で決定されます。
・【主攻】同士の数値判定
・【副攻】同士の数値判定
・チームの戦略の優劣
――上記三つの判定をそれぞれの時間帯で行い、2本取ったほうがその時間帯を制する。【序盤】【中盤】【終盤】の三回繰り返し、先に時間帯ふたつ先取したチームの勝ち。
具体的な判定例は、サンプルをご覧ください。
■描写上の試合ルール■
▼基本的に、その時間帯の【主攻】がメインで戦います。
▼タッチのタイミングなどは、マスターが描写しやすいように描写しますが、アクションになんらかの記載があれば、それは極力考慮します。
▼【フェイバリットコンビネーション】は、要するにタッグコンビふたりがかりで同時に行う必殺技です(世間一般で言うツープラトン技ですね)
技は、PLさんで好きに設計していただいて構いません。《霊験》や霊力などで可能なものと山城が判断した場合、試合中で描写します。有り体に言うと、マシン○ンズのマッス○ドッキングとかはぐ○悪魔超人コンビの地獄のコ○ビネーションみたいなものです。まあ、ニューマ○ンガンズのアームブリーカーでもいいですけど……
▼【フェイバリットコンビネーション】は、戦略【コンビ攻撃】【コンビネーション返し】を選択している時間帯で使うことができます。あるいは、その時間帯で山城が適宜描写します。
■アクションについての注意事項■
▼NPCとタッグを組めるかどうかは、不明です。NPCとタッグを組める人には、事前にそういう称号を発行しますが、そうでない場合は、アクションにタッグ希望を明記されても要望に添えるかどうか不明です。無理な場合、シングルマッチに回すか、適当な代役(モブNPC含む)を立てます。
▼アクション上で、タッグパートナーにモブNPCを用意するようあずさに要望――といったアクションは原則不可とします。
▼なので、できれば、NPCから事前に確約を取り付けていないPCさんは、交流などを通じてタッグパートナーを探してください。
▼《霊験》『ツープラトン』を所持していないチームでも、戦略として【コンビ攻撃】【コンビネーション返し】は選んでください。
(むしろ必ず三つの戦略を使い切るのがルールです)
▼PC同士でタッグを組む場合、どちらがチームリーダーになるか、相談の上、決めてください。チームリーダーは各時間帯の【主攻】【副攻】、戦略を決定する重要な役割です。
▼タッグのPCさん同士のアクションに齟齬があった場合、チームリーダー側のアクションを優先します。
▼判定ルールに必要な記載に矛盾(PCいずれも自分がチームリーダーと主張するなど)したアクションの場合、タッグチームの力は著しく減退します。
▼【フェイバリットコンビネーション】は、お好きな技を設計してください。『モーダス・ポンネス』などの《霊験》を利用したかっこいい技のほうが望ましいです。
▼【フェイバリットコンビネーション】は、敵チームのひとりを倒す技よりも、敵チームふたりを一度に倒す技のほうが、山城の好みです。
▼【フェイバリットコンビネーション】を行えるのは、またタッグの上昇補正が入るのは、《霊験》『ツープラトン』のみです。ほかの《霊験》では効果を得られません。
▼記載に不備があった場合、山城が適宜修正します。その結果、勝敗がねじ曲がっても、山城が関知するところではありません。
以上、よろしくお願いします。
★山城シナリオ追加ルール【タッグマッチ】のサンプルアクション
※ベテランゼンザーズは、サンプルのために創作した架空のNPCです。本編には登場しないはず、です。
※下記のアクションでのNPCの霊力値はサンプルとして便宜上設定したもので、本編とは関わりない、事実と異なる数字です。
※特に、リンカーンはこの程度だ、とは思わないでください。
※リンカーンは、本来、他《祭主》の《霊験》を利用不可ですが、説明のため便宜上『ツープラトン』を利用できるということにしています。
★正統派師弟コンビ
エイブラハム・リンカーン総霊力値:45000
《霊験》:『アメリカンレスリング』
サラ・オブライエン
総霊力値:7400
《霊験》:『アメリカンレスリング』『ツープラトン』
リンカーン
序盤……【投げ技重視】霊力/《霊器》:18000/『アメリカンレスリング』
主攻であるサラのフォローに徹する。チャンスがあるなら、サラとツープラトンのブレーンバスターを仕掛ける。それ以外は、ボディスラムやフライングメイヤーなど、地味な投げ技。見せ場はサラに譲る。
中盤……【関節技重視】霊力/《霊器》:15000/『アメリカンレスリング』
寝技に持ち込めたら、腕十字、キーロックなどで相手の腕を殺す技を重点的に仕掛ける。腕を狙うのは、後々のツープラトンで使う『ゲティスバーグスプラッシュ』で腕のフックを外されないようにするための布石。
終盤……【投げ技重視】霊力/《霊器》:12000/『アメリカンレスリング』『ツープラトン』
〆の必殺技は、『ゲティスバーグスプラッシュ』可能ならサラとのツープラトン『ゲティスバーグバリスタ』を使う。
サラ(チームリーダー)
序盤……【打撃技重視】 霊力/《霊器》:1000/『アメリカンレスリング』
多彩な足技で相手を圧倒する。ローキックで動きを弱めてから、頭部へのハイキックでダメージを与える。密着してきた相手には、掌底で迎撃。つかみかかってこられたら、さっと後ろに回り込んで、背後からロー。
中盤……【打撃技重視】霊力/《霊器》:1400/『アメリカンレスリング』
実直に相手にダメージを与えつづけるように、地道な打撃技を敢行。掌底やロー。どうしても組み技につきあわねばならないときは、脇固めやアームバーなどで対抗する。
終盤……【関節技重視】霊力/《霊器》:5000/『アメリカンレスリング』『ツープラトン』
ここまで温存していた全体力を駆使して『バリスタ』に極める。『バリスタ』は、変形ボーアンドアロー。右手で相手の両脚をインディアンデスロックで極め、右膝で相手の腰を圧迫。左脚と左腕で腕十字固め風に相手の右腕と首をフックする。見た目が十字型なので、大型弩弓のバリスタになぞらえて命名した、対リンカーン用の秘密兵器。
チーム戦略は、下のとおり。
序盤……【主攻】サラ 【副攻】リンカーン 【各個攻撃】
中盤……【主攻】リンカーン 【副攻】サラ 【コンビネーション返し】
終盤……【主攻】サラ 【副攻】リンカーン 【コンビ攻撃】
【フェイバリットコンビネーション】……リンカーンの『ゲティスバーグスプラッシュ』(相手の両腕をフックした状態での、ひねりとブリッジを効かせたバックフィリップ)と、サラの『バリスタ』(変形ボーアンドアロー)を組み合わせた必殺技『ゲティスバーグバリスタ』。具体的には、サラが敵Bを『バリスタ』でマット上で捕まえているところへ、リンカーンが敵Aを『ゲティスバーグスプラッシュ』で叩きつける。敵Aの背中と敵Bの胸板を痛打させ、その衝撃で技のかかりをいっそう深くする魔技。
【その他】チーム方針……実力的にもキャリア的にも劣るサラを、リンカーンが支える感じのタッグ。リンカーンの前で無様な姿をさらしたくなく気負っているサラをリンカーンが要所要所でコントロールしている。サラが若さと闘志にまかせて前進するのをリンカーンが補助・制御することで本領を発揮するタッグチーム。ただし、リンカーンに要所要所を支配されていることが、サラの劣等感をいっそう悪化させている。
★ベテランゼンザーズ
クラッチ・キッド総霊力値:58000
《霊験》:『完全なるレスリング』
ユーアー平田
総霊力値:106000
《霊験》:『完全なるレスリング』『三十枚の銀貨』
キッド
序盤……【関節技重視】霊力/《霊器》:5000/『完全なるレスリング』
相手の足を殺すことを重点的に狙う。裏アキレス腱固めやトゥーホールドなど。相手の蹴り技は、蹴り足を掴んでテイクダウンを狙う。
中盤……【投げ技重視】霊力/《霊器》:25000/『完全なるレスリング』
タックルで組み付いて、水車落とし。またボディスラム、ヘッドロックからの腰投げ、パイルドライバーなどの投げ技を繰り返す。平田と一気に畳みかけにいく。
終盤……【関節技重視】霊力/《霊器》:28000/『完全なるレスリング』
この時点で相手がまだ立っていたなら、脇固めからスイッチした必殺『キッド・クラッチ』で相手を仕留める
平田(チームリーダー)
序盤……【投げ技重視】霊力/《霊器》:30000/『完全なるレスリング』
打撃はバンプで耐え抜き、必殺逆転のジャーマン・スープレックスを狙う。あとは、適当な、いかにもプロレスな感じのレトロな投げ技で相手を痛めつける。
中盤……【打撃技重視】霊力/《霊器》:62000/『完全なるレスリング』
エルボー、フロントキックなどの古典的な蹴り技。また、ダウン中の相手にはセントーンで圧殺する。
終盤……【打撃技重視】霊力/《霊器》:14000/『完全なるレスリング』『三十枚の銀貨』
『三十枚の銀貨』でパワーアップさせたラリアットで相手を仕留め、『マッシーン風車固め』でフォール。キッドに試合の権利がある場合は、キッドのスリーカウントの足止めに『マッシーン風車固め』を使う。
序盤……【主攻】平田 【副攻】キッド 【コンビネーション返し】
中盤……【主攻】平田 【副攻】キッド 【コンビ攻撃】
終盤……【主攻】平田 【副攻】キッド 【各個攻撃】
【フェイバリットコンビネーション】……なし(ツープラトンなしのため使用不可)
【その他】チーム方針……ふたりの技をミックスするようなツープラトンは持ち合わせていないので、銘々の技を交互に繰り出して相手チームの試合権利があるやつを痛めつける。
■判定結果
上記の2チームのアクションを判定した結果、下記のようになります。
▼序盤
戦略:『正統派師弟コンビ』(【各個攻撃】>【コンビネーション返し】
主攻:『ベテランゼンザーズ』(ユーアー平田>サラ)
副攻:『正統派師弟コンビ』(リンカーン>キッド)
▼中盤
戦略:『正統派師弟コンビ』(【コンビネーション返し】>【コンビ攻撃】)
主攻:『ベテランゼンザーズ』(ユーアー平田>リンカーン)
副攻:『ベテランゼンザーズ』(キッド>サラ)
▼終盤
戦略:『正統派師弟コンビ』(【コンビ攻撃】>【各個攻撃】)
主攻:『正統派師弟コンビ』(サラ>ユーアー平田)
副攻:『正統派師弟コンビ』(リンカーン>キッド)
上記2チームのアクションを判定した結果、どのような描写になるのか、サンプルリアクションを用意しました。
こちら(txt形式)をご参照ください。