バックナンバー(第3ターン) > 『GDDD NOW TOPICS』

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巨狼吼え、霧は割け、十字架の上の乙女は――

囚われた聖女を救おうとする、彼女の仲間達。行く手を阻むヴラド、そして更なる《災主》タイラントの猛攻が彼らを襲う!
囚われジャンヌ

 崩れ落ちた教会の中心で、十字架にかけられた乙女の姿。
 悪意を振りまいて哄笑する「串刺し公」が、乙女を穿った楔を戯れにいたぶる。
 漆黒の暴威とも呼べる黒鎧の巨人と、降り注ぐ杭の嵐をかいくぐる《祀徒》チェインド 達の耳に届いたのは、声なき乙女の悲鳴か。
 押し寄せる絶望の中、それでも諦めという言葉を知らない《祀徒》達の活路を開いたのは、神の恩寵による奇跡でも、悪魔の気まぐれでもない、「ジャンヌを救出する」という一心のもとに能力を結集した彼ら自身であった――

 『ジャンル・ダルク、ヴラド・ツェペシュに囚われる』
 『新郷村に集まっていた《祀徒》達の集団失踪』
 2つの報告に、ジャンヌ陣営「レギオン・エトランジェ」は計り知れない衝撃を受けたに違いない。だが、乙女の元に集った《祀徒》達は動揺を見せることも無く、あるいはそれを押し殺して、すぐさま次の行動へ移った。実のところ、レギオン・エトランジェと呼ばれる集団は一枚岩では無いとの噂があるのだが、非常事態を前にそれぞれの手を取ることを選んだらしい。《祀徒》達は事件解決の鍵が厚い霧の立ちこめる向こう側、戸来村にあると断定、急行した。
 うち捨てられた寒村と、中世ヨーロッパの荒涼とした大地が入り交じる霧の内部で待ち受けていたのは、《奸徒》ルーインド の群れと強大な力を振るう黒き鎧の《災主》タイラント、そして伝説の吸血鬼そのままに巨狼に変貌しさえする“ドラキュラ”ヴラドの猛攻。十字架に縫い付けられたジャンヌを前に、《祀徒》達は辛うじて踏みとどまるもヴラドの前に膝を屈しかける……その瞬間に、大逆転が待っていた。
 別働隊が、ヴラドと黒騎士を強化する霊力の供給源たる《祭壇》アルター封じたのだ。《祭壇》を封じるに当たっては、捕らえられていた《祀徒》達がヴラドの拠点にて「鏡の破片」を発見、所持していたという幸運も重なっていたようだ。
 形勢は一気に逆転。ヴラドと黒騎士は撤退し、レギオン・エトランジェは乙女救出に辛うじて成功したのである。
 超党派で協力していたレギオン・エトランジェではあったが、この後、早くも分裂の話が持ち上がった。あくまでも白神にある《祭壇》の封印にこだわるジャンヌと、ヴラド討伐を優先するナポレオンが対立したのだ。
 とはいえ、この話は穏便に進んだようである。それぞれが為すべきことを全うしようと言うことで、2派に分かれて行動することがきまったのである。
 気になるのは、ジャンヌの身辺に妙な噂が立ち始めていることだ。なんでも彼女の身によからぬ兆候が出ているというのだが……。
 分裂、そしてジャンヌの異変。「レギオン・エトランジェ」として集った《祀徒》達は、大きな岐路に立たされているのかもしれない。



異種格闘!? 三つどもえ・鳥取大乱激化

鳥取三国志
ネコミミ、オタク、ヤクザによる、
それぞれの威信をかけた戦い!
激化(?)する抗争、彼らの背後に立つのは……。


 鳥取城からあふれ出た《雑霊》ノーライフ たちが、鳥取市街を呑み込もうとしていた。なんといっても、“飢え殺し”で知られる鳥取城から現れた亡霊達である。死してなお飢餓に苦しむ彼らは、鳥取のありとあらゆるものを文字通り食い尽くさんとした。
 この飢えた《雑霊》たちの群れに立ち向かったのが、「東京ファラオランド」に所属する《祀徒》たちだった。鳥取砂丘に建つ「東京ファラオランド」といえば、綺麗なお兄さん・お姉さん達による、エジプシャンでアラビアンなネコミミドリームランド。しかし、オーナーのネフェルティティの放埒経営が祟ってか、そもそも鳥取という立地がわるかったのか、かなり経営に苦しんでいるという。ランド所属の《祀徒》たちとしては、《雑霊》退治で地元へアピールし、すこしでも集客をあげたいのだろう。
 だが、ランドを快く思っていない集団が、彼らの活動を阻害すべく動いていた。1つは、重度の猫アレルギーを煩う組長・根津公太郎率いる指定暴力団「根津組」。もう1つは、ネコミミ属性を二次元の中にしか認めないと主張するヲタク集団「ネコニジ同盟」である。
 なんだヤクザとヲタクか、といって侮ることなかれ。なんと彼らの背後には、《祭主》ロードがついているのだ!
 根津組組長宅で起こった騒動に顔を見せた青年は「鼠小僧次郎吉」と名乗った。そして、口の軽いネコニジ同盟の1人が口にした人物名は「テオドラ」。両《祭主》の意図は今のところ不明だが、なにかしらの目的を持ってランドへの有形無形の攻撃――というか、嫌がらせ――を続けているらしい。
 ファラオランドにばかりいい格好はさせないとばかりにこの2勢力が《雑霊》退治に参戦したこともあって、《雑霊》たちはほどなく討伐された。鳥取市民としてはほっと一息、というところだろうが、残念ながら争いの火種は尽きない。懲りない3勢力は、今度は《祭主》荒木又右衛門争奪戦を繰り広げることになりそうだという。
 新たな《祭主》をも巻き込み、鳥取大乱はただただ拡大の一途をたどることになる――かもしれない



そうだ京都にレオニダス

レオニダス御一行、ぶらり古都散策

秋の行楽を意識? レオニダスが京都来訪
のどかな話題の裏で不可思議な事件が


 古都京都といえば外国人にも人気の観光スポットだが、どうやら《祭主》にとっても興味深いのは変わらないらしい。この度、《祭主》の中でも武闘派で知られるレオニダスが、彼の《祀徒》や同行者達と連れ立って京都市内を訪れたとの一報があった。
 むろん観光だけが目的ではあるまいが、とあるコーヒーショップにて旅の道連れと思しき男性と一緒に砂糖をコーヒーに入れている姿や、古式ゆかしいペナント土産を手にはしゃいでいる様子を目撃されているあたり、レオニダスもしっかりと旅行気分も味わっていたようである。その巨体は嫌がおうにも耳目を集め、地元の人々に声を掛けられたりと、あちこちで賑やかに談笑する様子も多く確認されている。また地元のローカルメディアなどから取材もあり中々忙しい道中だ。
 その一方で、同市内で謎めいた事件も発生している。1つは博物館での盗難騒ぎ。もう一つは駅ビル周辺である女性を狙ったと思われる襲撃事件である
 博物館での盗難騒ぎは、AGATが警備に関わっていたこともあってか、未遂に終わっている。貴重な文化財が無事であることは喜ばしいのだが、捕り物の最中に不可解な現象が発生した。捕らえた犯人の1人が突然《雑霊》化したのだ。《奸徒》はいずれ《雑霊》化するものだとはいえ、そのときの犯人は穢れがたまりそうな行動をとっていなかったというのだから、やはり奇妙。警備に協力していた《祀徒》達も困惑顔だったという。
 駅ビルにおける女性襲撃事件の方は、詳細までは不明だが、どうやら女性は狙撃されたようだ。だが、銃弾の飛来方向を考えると、目標を狙うには視界が通っていないはずの地点から狙撃したということになってしまうのだという。しかも、狙われた女性は、陰陽課に所属するれっきとした《祀徒》だった。ということは、《祀徒》と敵対する《奸徒》や《災主》の関与が疑われるところだ。
 この2つの事件にはいずれもレオニダスが協力する《祀徒》達が巻き込まれたという。事件捜査のような行動は不得手な彼ではあるが、相手が《奸徒》や《災主》となるならば話は別。案外すぐにでも、その自慢の豪腕をふるう機会が訪れそうである。



学校の怪談第??話『安倍晴明vs芦屋道満の対決!(?)』

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《祭壇》アルターを巡って《祭主》ロード《祀徒》チェインドが大競争!
勝負の行方を左右したのは《祭主》か、それとも?


 鷹尾学園の切り札を自負する女子高生陰陽師・芦屋道満。そんな彼女の前に現れたのは白虎を連れたこれまた女子高生陰陽師の安倍晴明だった――。
 この遭遇によって、学園の怪奇現象調査は状況一転。道満が(一方的に)くってかかった結果、「阿部チームvs芦屋チーム」による《雑霊》退治対決が始まることとなった。
 しかもこの2《祭主》に負けてなるものかと、第三第四の勢力として参加する《祀徒》までもが乱入。かくして《祭壇》が開きかけていたという学園の地下は、《祭主》と《祀徒》たちによる《雑霊》退治の大競争場と化したのだった。
 最も目立つ成果を上げたのは、さすが《祭主》というべきか安倍晴明。とっておきの式神・青龍による撃退数は、実に「たくさん」(本人談)であったという。しかしこの戦果も、彼女に協力した《祀徒》による「その晴明が大火力を行使しやすいようにお膳立てする」という作戦があればこそであった。
 一方、そんな晴明に対抗心を燃やす道満は、建物内でありながら炎を纏う朱雀を召喚しようとする始末。この奥の手、出現すれば学校どころか一山を軽く焼き尽くすほどの火力を秘めているのだとか! 幸いなことに良識ある《祀徒》達の手によって召喚は阻止されたのだが、もしその場に《祀徒》がいなかったら、一体どうなっていたことやら……。
 最終的に、勝者となったのは安倍晴明チーム。なんでも「負けた方が相手の言うことを聞く」というルールだったとかで、これを以て晴明は道満に「北海道で消えた《祭主》の捜索」を命令した。散々ゴネた道満であったが、《祀徒》達の説得や宥めすかしに応じ、渋々その言葉に従うことに。ちなみに晴明の方はというと、学園にある《祭壇》が開ききる前に封じておくことを請け負ったようだ。
 北海道行きを前に、涙目になったりハイテンションになったりする姿を目撃されている道満。近しい者からも「自分勝手だし、卑劣だし、わがままだし」と遠慮無く表される彼女との道中がどのようなものになりそうなのか――道満に同行する《祀徒》達に聞いてみたいところである。



GGWF偉人杯に最凶最悪の外敵!? その名は《災主》項羽!

外敵項羽襲来
続々現れる強者にGGWF戦国時代の予感!
更なる火種は《災主》タイラント項羽!


 《祀徒》が《祭主》が相競い合い、鋼の肉体でショーを繰り広げているGGWF(グレーテスト・ゴースト・レスリング・フェデレーション)。その新シリーズ『偉人杯』の第三回興業が、このたび逢坂ドームで行われた。
 前回の興業では元暫定王者の《祀徒》サラ・オブライエンの試合中のアクシデントや、《奸徒》の乱入による混乱などもあったのだが、興業ごとに主役がめまぐるしく入れ替わる群雄割拠の状況や試合の内容の濃さが反映されてか、逢坂での観客動員数も上々だったようである。
 そして、またというべきか、やはりというべきか。第三回興業にも、波乱が待ち受けていた。

 GGWF認定『聖者杯』二代選手権者タイトルマッチ。歓声がドームを揺らすほどのベストバウトに、観客のボルテージは膨れあがり、魅せる選手もその温度にあおられて更に死闘を演じる。会場が一体となった試合は割れんばかりの3カウント大合唱で結末を迎える――
 歓声とは違う不気味な鳴動がドームを襲ったのは、そのベルト授与が終わったあとのこと。どこからともなく現れた悪役マネージャーと覆面レスラーがリングを取り囲み、高らかに「武神」の名を叫び……そしてその男が現れた。
 地割れの中から現れたのは、古代中華風の甲冑を身に纏った覇王・項羽と、その従者らしき少年。驚くべきことにこの項羽、《災主》なのだという。誰もが予想だにしない展開に呆然とする中、項羽は自らの目的のためにこの大会への参戦を表明した。
 すると、GGWF代表の朱家あずさもこれを受諾。《災主》という最凶最悪の外敵を、少林拳法の開祖・達磨祖師が迎え撃つこととなったのである。
 《災主》と《祭主》の激突が、マットのうえで実現する! 空前絶後の出来事に、ファン達はすでにして熱狂の体を見せているという。
 様々な不測の要素が立て続けにわき起こるGGWF。この興業に次は一体どんな騒動が巻き起こるのか――不謹慎ではあるが、そこに何があるのか、何が出てくるのか、今後も目を離せそうにない。


■□■ ONELINE HOT NEWS!! ■□■

▼鳥取に荒木又右衛門登場。3勢力、スカウトを狙う。
▼東京ファラオランド、経営悪化か?
▼兼六園炎上! 劉備達は本拠地移動
▼奴隷と《雑霊》を使用したカリグラの卑劣な罠
▼加賀温泉郷にたくさんのローマ風呂
▼加賀温泉郷の一般市民、洗脳済み?
▼洋スポ一面見出し『光澤初冠 目指すは三冠! 社会面(5・6面)に関連記事』
▼洋スポ三面見出し『クロウ・ザ・レイブン GGWF初の祭主打倒達成!!』
▼東スポ二面見出し『災主項羽がGGWFに宣戦布告! VS達磨決定!!!』
▼実話週刊誌の見出し『無刀小夜(GGWF)ご乱行 この問題児どーするの?』
▼栃木県に謎のゴスロリ拷問少女現る!?
▼オリジナルスイーツ『ノブナガ・セレクション』
▼お求めは信長陣営本部1階お土産売り場まで
▼G県都市部において野良猪増加の兆候か
▼防霊スプレー試験販売されるも、臭さのあまり即日発売中止
▼G県において悪のノーベル賞受賞者出現か
▼今年のトレンドは装甲コンバイン、これで武装ゲリラを気にせず農作業!
▼寝起きドッキリ敢行! ターゲットは誰だ?
▼この装備どう考えても死亡フラグ(字余り)
▼豊臣秀頼は強度のマザコン。東太后はモンペの傾向?
▼光圀にとんこつラーメンを食べさせる会結成!?
▼弘法大師は四国にいるようだが、確実な目撃情報はいまだ皆無。
▼つくば市内で相次ぐ連続殺人事件、その犯人は?
▼平賀源内の《霊験》、一部借り受けに成功!?
▼人気アイドル、出雲阿国。ファラオランドにて明智光秀の襲撃を受ける!
▼出雲大社に明智光秀が……! 彼の『主』とは一体……?
▼ナポレオン一行、戸来村の《祭壇》封印に成功。
▼オルレアンの乙女奪還作戦開始。そして《祀徒》達の今後は?
▼《祭主》ハーラル一世、戦鎚の手入れが丁寧に
▼劉備陣営、本拠地喪失! 管理エリア一つに
▼多方面展開に成功した信長陣営に黒い影――馬も!?
▼《災主》童貫、再びの死を求めていることが発覚。近日、再来
▼《祭主》宮本武蔵、今度はわざと遅刻をしない予定