バックナンバー(第1ターン) > 『GDDD NOW TOPICS』
最新ニュース&注目トピックをご紹介!
熱田神宮、宝剣探し!!!
神話の真相を信長が掘り起こす!? 《雑霊》 の巣窟で《祀徒》 たちが見たものは!?
今月、愛知県は名古屋市にある熱田神宮にて、織田信長陣営による大規模な《雑霊》退治が行われた。この計画の目的は、熱田神宮の御神体である草薙剣の入手にあるようだ。
現在、熱田神宮およびその周辺は、《雑霊》の多く集まる、危険度レベルの非常に高い地域となっている。
そのため一般人はもちろん、《祀徒》であっても滅多に立ち入ることはない。また、近隣で
こうした場所で今回のような大規模な《雑霊》退治が行われるのは、極めて異例な事と言えるだろう。
参加したのは20名以上の《祀徒》たちで、多くが新たに信長陣営に加わった人々となっている。いずれも高い能力を備えているようで、今回の計画で退治した《雑霊》は、かなりの数になると思われる。
地元市民にとっても、かつての住まいに戻れる可能性が出てきたことや、再び熱田神宮に参拝へ行ける日が来るかもしれないとして、喜びの声が上がっているようだ。
しかし信長陣営の目的である草薙剣の入手については、少々疑問が残っている。
古来より、熱田神宮では草薙剣が祀られているという伝説があるが、これはあくまで神話の物語上のことであり、事実である証拠はない。また仮に事実あったとしても、熱田神宮に奉納されている草薙剣が本物であるとは限らないのだ。壇ノ浦に沈んだという伝説や、盗難にあったという話もあるだけに、存在そのものが眉唾と言っても過言ではない。
そのような物を、果たして信長は本気で手に入れるつもりでいるのだろうか。本人は戦の合間の余興と言っているようだが、何分相手は“大うつけ”とまで言われた型破りな人物だけに、真意のほどは定かではない。
いずれにしても、今回の戦いでは計画はまだ完了せず、草薙剣の発見には至らなかったようだ。
特に本宮に出現した大型の《雑霊》は、その強さから“草薙守”と呼ばれ、《祀徒》たちの活動の大きな妨げとなっている。
草薙剣を手に入れる意味でも、《雑霊》退治の意味でも、草薙守は今後彼らが倒さなければならない強敵となることが予想されている。
信長陣営の熱田神宮攻略は、本宮を取り囲むように進められており、来月には2度目の侵攻計画が予定されている。
今度こそ草薙剣の入手が期待されるところだが、成果はいかに……。
神話は事実であったと証明できるのか。その歴史的瞬間は刻々と迫っているようだ。
廃診療所に響く女幽霊たちのすすり泣き
《祭主》平賀源内の語る
おぞましくも悲しい女幽霊の有様とは?
茨城県つくば市のとある廃病院に、奇妙な共通点を持った《雑霊》たちが出没するという。
つくば市在住の《祭主》・平賀源内によれば、その《雑霊》は大半が女性であり、いずれも体のどこかが欠損しているらしい。しかもこの女性の《雑霊》たち、生きた人間を見れば欠損した肉体を求めて襲いかかるほど、危険な存在と化しているのだ。彼女たちがなぜこのような有様になってしまったのかの原因は定かではないが、このままでは市民に被害が出るのも時間の問題となっている。
さすがにこの状況を放っておけないと思ったのか、平賀源内は「この《雑霊》を退治してくれれば、自らの
平賀源内といえば、どの陣営にも属さず、自分の《祀徒》すらほとんどもたないという、はぐれ《祭主》である。これまで彼の《霊験》を使用できる《祀徒》は皆無だったわけだが、そんな彼が《霊験》を貸してくれるかもしれないというのだから、貴重な機会であることは間違いない。なんでも源内の《霊験》は「任意の物体を作り出す」というようなものらしく、とくに霊子エネルギー研究所が強く興味を示しているとのこと。霊子力エネルギー研究所としては、所属する《祀徒》たちに、どうにかして源内の《霊験》を使えるようになってほしい、というのが正直なところだろう。
いずれにせよ、その廃診療所では、今なお体を失った女たちのすすり泣く声が響いている。《祀徒》たちが打ち祓わない限り、彼女たちはずっとすすり泣き続けることになることは確かだ。
市民を守るため、レア《霊験》を手に入れるため、あるいは、哀れな女幽霊に救済をもたらすため。
目的はどうあれ、廃病院の《雑霊》を打ち祓う《祀徒》存在が必要とされている。
兼六園の『桃園の誓い』
人々が笑って暮らせる国造りを目指す!
三国志の新たな1巻が、今ここに始まる!?
石川県金沢市。霊子エネルギーの影響によって、桃の花が咲き乱れた兼六園。ここで今月、劉備を中心とした国造りを始めるべく、桃園の誓いが行われた。
三国志ファンにはたまらないこの出来事。しかし当の劉備たちにとっては、波乱の幕開けとなったようだ。
桃園の誓いに参加したのは、劉備、ラクシュミー・バーイー、平維盛の三人の《祭主》。これに彼らを慕って集まった《祀徒》たちが加わり、霊子濃度危険度レベルの高い地域の復興を誓い合った。
しかし集まった《祀徒》はかなりの曲者ぞろい(もっともこれは、ここだけに限らず、《祀徒》全体に言えることではあるが……)。参加者の中に、戦場となった地域から孤児を連れさらってきた人物がいたなどの珍事もあった。
さらに
なお、連れさらわれた孤児については、その後、警察によって無事保護されたようである。
警察庁警備局公安第霊課北陸支部を主体として設置された北陸対霊本部は、以前より劉備たちの行おうとしている国造りについて警戒していたが、今回の出来事でさらに厳重な警戒体勢を敷くことになるものと予想される。
彼らの行いは一つ間違えれば、霊力で人々を支配する悪行になりうるものとして、未だ危機感が拭えないようだ。
しかし劉備と言えば、仁徳の人。そのような人物が《災主》になるとは、考え難い話である。それとも今でこそ穏やかだが、力を増していくにつれ、秘めたる凶暴性が目覚めるとでも言うのだろうか……。
劉備ら一団は今後、石川県内に点在する避難所にとり残された、一般市民の救出を計画している。幽霊による被害の絶えない一般市民の安全確保を、国造りの手始めと考えているようだ。
現状、劉備は国造りにあまり自信がないようだが、それに対する《祀徒》たちの意識は高い。
国造りに協力する者、否定する者。彼を取り巻く《祀徒》たちの存在が、今後どのような影響を与えていくかが気になるところである。