■ ルール解説
NEW! ■ 初期情報
『BloodOpera 《赤》き聖餐よ、我らを誘え』に参加するために必要な初期情報を紹介します。シナリオ選びの参考にしてください。 →初期情報を読む(新しいウィンドウが開きます) NEW! ■ 宵月の夜会 『ドレーガ』のみが参加できる『夜会』シナリオの説明を紹介します。シナリオ選びの参考にしてください。 →初期情報を読む(新しいウィンドウが開きます) NEW! ■『ドレーガ』ゲーム 『ドレーガ』は「Alexa」グループの企業に対して影響力を行使することができます。ここではその方法を説明いたします。 →「『ドレーガ』ゲーム」を読む(新しいウィンドウが開きます) NEW! ■ 新しい会社の作り方 & グループ企業 『BloodOpera《赤》き聖餐よ、我らを誘え』をより楽しむために、新しい会社の作り方を説明いたします。 →「新しい会社の作り方 & グループ企業」を読む ■ 種族について 3種類の種族が用意されています。ここでは各種族の特徴と、おすすめのプレイスタイルについてご説明します。 →「種族について」を読む ■ 種族について
『BloodOpera 《赤》き聖餐よ、我らを誘え』では、3種類の種族が用意されています。ここでは各種族の特徴と、おすすめのプレイスタイルについてご説明します。
●『ロアド 《赤》(Roadh)』
今回のゲームの主役となるごく普通の人間たちです。肉体的には脆弱ですが、精神的には極めてタフであり、世界を変える原動力となる種族でもあります。『ロアド』のキーワードは「二面性」です。他者に対する無私の思いやりと、冷酷無比の残虐性。古い因習に囚われた血統と、科学の生んだ超技術。自由を求める魂と、永遠の束縛に惹かれる心。この複雑な二面性と混沌に似た自由度が、この種族をプレイする最大の魅力なのです。
『ギフト』と『ツール』 『ロアド』は自分の血統に伝わる『ギフト』と技術の結晶である『ツール』を自由に使いこなします。各企業の専用ツールは社員に無償で貸与されますが、別の会社に転職してしまうと、回収されます。また『ロアド』は自分を庇護する『ドレーガ』を選ぶことで『ギフト』を身につけます。通常の『ギフト』は「その分野の天才」「達人」クラスですが、ある種の『ギフト』には、超人的な戦闘能力や魔術的な力を発揮するものも存在します。 〈黄金の朝〉『アウスターグ (Austaagh)』 『ロアド』は『フェリオン』との契約で、『ドレーガ』と戦う力を手に入れ、『アウスターグ』と呼ばれる存在になります。同時に黄金に対する執着が増し、周囲の人間に対する不信感が強まるハンデを負うため、共同アクション中に仲間への不信感に襲われ、単独行動に走りたくなります。この危険な衝動は、『アウスターグ』が強ければ強いほど抗いがたいものになるようです。 会社の設立と運営 『BloodOpera 《赤》き聖餐よ、我らを誘え』では、ゲーム開始時に選択できる13社の他に、PCが独自に会社を設立、運営するサブゲームが楽しめます。通常のアクションとは別に、専用の用紙に必要事項を記入することで参加可能です。 推奨されるプレイスタイル 『ロアド』はこのゲームを(いわゆる一般的な)通常のメイルゲームとして楽しむのに最も適しています。積極的にシナリオや謎解きに絡みたいベテランから、少ない時間でメイルゲームを満喫したいビギナーまで、幅広い層のPLにおすすめできる種族です。 ●『ドレーガ 《黒》(Dreegga)』
日の光を嫌い、宵闇の世界に生きる不死の存在です。脳ではなく自己の血液を媒体に記憶を保存しており、吸血によって他者の記憶を奪うこともできます。今回、通常コースで登録できるのは300歳以下の若い『ドレーガ』です。彼らは基本的に善良で、精神的には庇護対象である『ロアド』より遥かに脆い存在です。この「強さゆえの脆さ」が、この種族の魅力です。
『ロアド』への依存 『ドレーガ』PCは、自分の庇護する『ロアド』PCがいなければ弱体化します。 『ドレーガ』PCは『ロアド』PCを失うと弱体化します。自分の庇護する『ロアド』PCが、1人もアクションをかけないターンが2回続いた『ドレーガ』PCは精神的な死を迎え、消滅(死亡再登録)扱いになります。また、登録時を除き、2ターン続いて『ロアド』PCが庇護下にいない場合も『ドレーガ』PCは消滅(死亡再登録)扱いになります。 『ギフト』の選択 『ドレーガ』PCは、自分の庇護する家系にどんな『ギフト』を与えるのかを選ぶことができます。強力な『ギフト』には禁忌が発生します。数値的な不利や有利より、自分が庇護する家系のイメージや設定などを重視して設定する方がいいでしょう。 『ドレーガ』の死亡 物理的なダメージは(ミサイル級のものであっても)まったく通用しないため、現時点では封印するか、精神的な死を迎えさせる以外に倒す方法がありません。『ドレーガ』PCは以下の状況に陥った場合、ゲームに復帰不可能としてキャラクター削除し、死亡再登録の手続きを取らせていただきます。 ☆庇護下の『ロアド』が0名になった場合 前述「『ロアド』への依存」参照。 ☆血液記憶がすべて破壊された場合 『アウスターグ』の異能や聖錬された銀の武器によって体内にある血液記憶を、残らず破壊された『ドレーガ』は、その場で昏睡状態に陥り、封印されます。 ☆単独行動中に行動不能になった場合 『ドレーガ』は直に陽の光を浴びたり、石油に接触して酩酊したりすることで行動不能になります。 無抵抗のまま封印されてしまった場合、ゲーム期間中に復活することは難しいでしょう。 専用シナリオについて スタートブックの初期情報で紹介される予定の通常シナリオは『ロアド』と彼らを助ける『フェリオン』の活躍する表の世界の物語です。通常、『ドレーガ』は自らの所在や正体がばれる行動を避けるので、表には現れません。そのため、『ドレーガ』には、2種類の専用シナリオ「『ドレーガ』ゲーム」と「夜会」が用意されています。 発覚と狩り 『ドレーガ』は、スタートブックの初期情報に掲載される予定の通常シナリオに『ロアド』のふりをして参加することもできます。PC『ドレーガ』は全員、2005年7月の時点で「Alexa」に存在を把握されていませんが、ゲーム中にマスターが「正体を暴露する行動を取った」と判定した場合、「Alexa」に存在を確認され、リアクション上で明記されます。その情報をもとに、『アウスターグ』や『ドレーガ』は攻撃を仕掛けることができます。注意しましょう。 推奨されるプレイスタイル 『ドレーガ』は、マスターが用意したものだけで遊ぶのは物足りない人、自分の手で創りあげることに興味を持っている人にお薦めしたい種族です。交流やかけひきを楽しみ、個人的な物語を追うよりも世界の行く末に大きな影響を与えるゲームが、面白いと考えられるパワフルなPLには最適です。 ●『フェリオン』 (Pherion)』
自らが心を許し、契約を交わした所有者に不老不死と異能を与える美しい屍者です。少女の外見をしたものが普通ですが、美女や少年の姿をした変種も存在します。所有者のいない個体は自我が薄く、ほとんど、主人を探し求めてさ迷う以外の行動を取りません。それから、陽光に晒されると「屍者の姿」があらわになるため、昼間は出歩こうとしません。不自由を楽しむ、ある意味、極めてフリーキッシュな遊び方をするための種族です。
異能と契約 『ロアド』と『フェリオン』が、互いに合意した場合のみ、両者の契約は成立します。『フェリオン』は『ロアド』に不老不死と異能を与え、不死者ゆえのリスクはすべて代行します。ただし、『フェリオン』自身は普通の人間より脆く、首を落とされれば二度と目を覚ましません。『フェリオン』の死で契約は終了し、『アウスターグ』は『ロアド』に戻ります。『フェリオン』が生きている間も、どちらか一方が望めば契約は解消されます。 推奨されるプレイスタイル 『フェリオン』は、大きなハンデを背負った存在です。アクション次第では単にパワーアップアイテムとして扱われ、描写すらされない可能性もあります。それを踏まえて建設的なアクションのかけられる方、自分のPCの描写よりサポートが成功するのが嬉しい方、謎解きやかけひき、あるいは、他のPLとの交流そのものを楽しめる上級者の方にお薦めしたい種族です。 ※厳密に説明すれば、漆黒コースの「〈漆黒〉(ウルダルグUldargg)」も選択できますが、特殊なクラスですので、後日ないし、スタートブックでいたします。 ■ 新しい会社の作り方 & グループ企業
(以下、スタートブックから引用) ここでは、『BloodOpera《赤》き聖餐よ、我らを誘え』をより楽しむために、新しい会社の作り方を説明いたします。キャラクターが設立できる会社は2種類あります。一つは、「Alexa」グループ内の企業を親会社として、その系列の子会社(以下『系列子会社』と呼びます)。もう一つは「Alexa」グループから独立して設立する会社(以下『独立会社』と呼びます)です。 『系列子会社』『独立会社』に所属すると、BPに対してボーナスが加えられます。 【1 系列子会社】 1 会社の設立方法
『系列子会社』を設立するためには最低3人のキャラクターが集まり、その3人のBPが合計3000P以上でなければなりません(設立時にBPは減少しません)。 まず社長(代表)のキャラクターを決めてください。社長以外のキャラクターは社員となります。 社長になったキャラクターを登録しているプレイヤーは会社設立用紙(→P123)をB5サイズの紙にコピーして、必要項目をすべて記入の上、弊社までお送りください。会社名は12文字以内でお願いいたします(会社名はP14の第2章3節「2・名前をつけよう」に準じてください)。社員名簿には社員全員のキャラクター番号、キャラクター名を記入してください。 社員になったキャラクターを登録しているプレイヤーは社員登録申請用紙(→P123)をB5サイズの紙にコピーして、必要項目をすべて記入の上、弊社までお送りください(入社に○を忘れずに)。社長、社員両方からの書類と設立の条件が整えば、そのターンの最後に会社が設立されます(次ターンから会社としての運営が始まります)。 設立が無事に為された場合、キャラクター情報用紙等の子会社欄に『系列子会社』名が表示されます。 Check! 親会社は社長のキャラクターの所属している企業になります 『ツール』はキャラクター登録時と変更はありません 『系列子会社』には1キャラクター1社しかはいれません 2 運営 会社の運営が始まると、その『系列子会社』に所属する『ロアド』全員に、以下の方法でBPが増加いたします。『ロアド』以外のキャラクターは一切増加いたしません。 (1)『系列子会社』存続1ターンごとに +100P (2)オフィシャル情報誌での投稿採用 +50P PC番号の明記された投稿のみ対象となります。複数PC番号が記載されている場合は無効となります。「キャラクター名」@「会社名」で投稿してください。 (3)その他の活動等 +10P〜100P ネット上での活動や交流誌の発行など、『系列子会社』としての活動がオフィシャル側で確認された場合、BPが増加されることがあります。例えば、インターネット上の掲示板等に「キャラクター名」@「会社名」で発言すると、活動としてわかりやすいでしょう。 3 途中入社 『系列子会社』に所属していないキャラクターは、『系列子会社』に途中から入社することができます。社員登録申請用紙(→P123)をB5サイズの紙にコピーして、必要項目をすべて記入の上弊社までお送りください。 さらに、途中入社する社員がいる『系列子会社』の社長は、会社設立用紙(→P123)をB5サイズの紙にコピーして、必要項目をすべて記入の上、弊社までお送りください。 社長、社員両方からの書類と設立の条件が整えば、そのターンの最後に入社できます(次ターンから活動できるようになります)。 4 退社 退社したい場合は、社員登録申請用紙(→P123)をB5サイズの紙にコピーして、退社に○をし、その他の必要項目をすべて記入の上、弊社までお送りください。そのターンの最後に退社できます。 社長が退社した場合、『系列子会社』は消滅いたします。 5 再入社 退社が認められた場合、次のターンに新しい『系列子会社』に入社することができます。 【2 独立会社】 『独立会社』を設立するためには最低30人のキャラクターと、そのキャラクターのBPが合計15万P以上であることが必要となります(設立時にBPは減少しません)。 1 「Alexa」グループからの独立 『独立会社』は「Alexa」グループから独立したことになります。それによりさまざまなメリットとデメリットが発生します。または不利益を被ることになります。 (1)専用ツールを開発できる 『独立会社』では専用ツールを開発できます。 社長は最初に提出する会社設立用紙とは別に、もう1枚会社設立用紙をB5サイズの紙にコピーして、会社概要欄に専用ツールの名称(10文字以内)とその内容を記入の上、弊社までお送りください(不採用の場合があります。また、内容を変更して採用される場合があります)。不採用の場合、そのターンの『ツール』は何もないことになります。次ターンアクション時に社長は再度専用ツールの概要を弊社までお送りください。 (2)『ドレーガ』ゲームに参加できる 社長は『ドレーガ』ゲーム(→P92)に参加できるようになります。社員は参加できません。参加の際に、ドレーガゲームのみに使える15万BPがアイテムとして支給されます。 (3)会社のロゴが作れる 社長ははがき大の別紙にて会社のロゴを申請することができます(不採用になる場合もあります)。 (4)現在所属する会社は退社したことになる その会社からのツールが貸与されなくなります。 (5)設立条件が運営条件になる 設立後のどのターンでも人数またはBPが設立条件を割り込みますと、『独立会社』は運営できず倒産するかもしれません。運営できている場合には社長を含む全社員に+400Pいたします。 (6)倒産 『独立会社』が設立条件を満たさなくなった場合、『独立会社』は倒産することがあります。倒産した場合、キャラクターはアレクサRCの所属になります。 【01】東京ジオフロント社
会社概要
テーマパーク『東京マイアミリゾート』の管理会社。「Alexa」の観光事業・土地開発部門を担当しています。 ここ数年、不況の影響で赤字が続き、各地に建造したテーマパークも次々と閉鎖、縮小されていました。 しかし近年になり、東京の地下に存在する巨大空間が再発見されると、その補修と開発に着手。 地下の巨大遊園地『東京ジオフロント』を始めとして地下繁華街、豪奢な地下別荘街などを擁した東京地下の一大リゾートを作りあげたのです。 今年に入って社名を「東京ジオフロント社」と改名し、再び「Alexa」グループのトップに返り咲いています。 『ツール』:ひーろーすーつ☆ テーマパークで使用されるマスコットキャラクターの個人用着ぐるみ型バトルスーツです。この『ツール』を着用するだけで、達人級の格闘家になれます。 『ひーろーすーつ☆』は着用者の運動能力や反射神経のデータに基づき、様々にカスタマイズされているので、普段は全く運動と無縁でも、快適に使用できるのです。 敏捷性の高いネコ型、打撃力重視のクマ型、跳躍力を強化したウサギ型など、使用者の目的に応じてお好みの動物モデルをデザイン&使用することが可能です。 『ツール』を起動する際はスーツとマスクの完全着用が必要です。半脱ぎ、マスクをかぶってない、一部分しか着用していない状態では、起動させないでください。 特に胴体部分のチャックに関しては、常に一番上まであがっているかどうか確認してから起動させるように、注意してください。 【02】クイーンズ・バーガー
会社概要
全国にチェーン店を持つハンバーガーショップです。 1267種(2005年5月1日調べ)に及ぶ多国籍メニューと豊富な品揃えが自慢、最近ではファミリーレストランや回転寿司チェーンの経営にも乗り出しています。 また、クイーンズ・バーガーは女性店員に支給される制服が可愛らしいことでも知られており、過去にネットオークションに出品された際には、一部のマニアの間で熱戦が繰り広げられ、非常な高値がついたそうです。 代表取締役は過去に5回の離婚と2回の死別を経験し、「Alexa」関係者の間では『青髭』の異名で知られている妃宮朔耶(ひのみや・さくや)。 女性店員の制服は妃宮代表のオリジナルデザインで、死別した2番目の妻のために作られたそうです。 『ツール』:販促トレイ 正式名称は『サイドメニューの販売促進を目的として設計、開発された試作品16号』ですが、社内の人間には通称『反則トレイ』の方が知られています。 外見は木目調にデザインされたA4版のトレイです。 この『ツール』はある種の催眠『ツール』であり、対象とした相手の購買意欲をかき立て、相手の経済状況が許す限りどんな商品でも売りつけることができます。 色々な意味で反則気味の『ツール』ですが、使用する際には以下の制限が掛かります。 まず、商品はトレイにのるサイズのものに限ります。 また、明らかに『ツール』使用者の所有物ではないと対象が認識しているものは、売りつけられません。 最後に、使用者の提示した値段が適正ではない場合、商品が危険物あるいは違法である場合、対象の精神力が強い場合、効果が不完全になることがあります。 【03】大鷹製薬
会社概要
「Alexa」の医薬品部門を担当する企業です。 国内では老舗の医薬品、食料品の製造・販売メーカーであり、商品の質が高く、価格が比較的安価なことから海外にもシェアを広げてきました。 また、国内に健康ブームが到来する以前から、商品を医薬品や医療機器に限らず、医薬部外品である化粧品や健康食品などの製造と開発に取り組んでいたことから、日本国内におけるヘルスケア事業のパイオニアとしても評価されています。 聖バルテルミー病院の附属研究所と協力関係にあり、共同開発や技術提携も行なわれているようです。 『ツール』:モバイルドクター 大鷹製薬が開発した携帯用医療キットです。 外見は時代遅れのデザインの金属製のトランクですが、起動すれば所有者の診断と治療をサポートし、あらゆる症状に対応できる万能の医療キットになるのです。 『モバイルドクター』には、怪我や病気の治療に必要な各種医療用具や消毒薬、輸液パック以外にも、服用者の能力を一時的に高める各種サプリメント(非売品)や、本社の奇病データバンクにリンクしている診察用端末、傷口をカバーして出血と感染を防ぎ、一時的な鎮痛効果をもたらす人工皮膚なども揃えられており、1ヶ月毎に最新のバージョンと交換されます。 いずれも試作段階であり、まだ一般市場には出回っていない(あるいは市場に出すと大鷹製薬が色々と危険なことになる可能性がある)ものばかりですが、実用性の高さは保証つきです。 言うまでもなく、この『ツール』の存在自体が色々と法に触れるので、使用の際は官憲の目に注意してください。 【04】SEネットワーク
会社概要
「Alexa」の報道、出版部門を統括している企業です。 母体は小さな出版社で、社員全員が同じ一族だという親戚というアットホームな状況で、マイナーかつ俗悪なタブロイド誌を発行していました。 それが今から数年前に、社長に就任したばかりの大島圭吾(おおしま・けいご)が「Alexa」から資金援助を得てケーブルテレビ局を開局、放送開始した直後、爆発的に契約者数が増大し、現在は日本国外まで事業を拡大し、報道ネットワークを広げています。 現在も契約者数は着々と増えており、出版社の経営も順調なようです。 問題があるとすれば、プロデューサーから社員食堂の賄いさんに至るまで完全な縁故採用制を徹底しており、ある意味、自由な報道という点からは、最も遠い場所に位置する会社であること。 そして会社が「報道倫理」と呼ばれるシロモノを全く重んじておらず、良識的な人々からは敵視されるような紙面づくりと番組構成を行なっていることの二点です。 SEネットワークに所属する記者やキャスターの中には会社方針の正常化を求める声もあがっているようだが、状況が改善される見込みは極めて低そうです。 『ツール』:エアジャッカー テレビやラジオなどの無線放送に割り込み、自作した映像や音声を放送する『ツール』です。 現在の機能では中継放送が不可能ですが、研究開発が進めば、これひとつで放送可能になるかもしれません。 不正な手段で報道したソースを、視聴者やリスナーに信じさせるには、使用者の工夫が必要でしょう。 【05】仙石エレクトロニクス
会社概要
電子機器の開発とネットワーク関連サービスを専門としている企業です。 仙石重工と共同開発したチップの応用で、家庭用電化製品や医療福祉方面にも手を広げ、義手や義足の開発、人工臓器の製造にも、着手しています。 仙石エレクトロニクスは歴史をさかのぼれば機巧師の家系であり、ぜんまいで動くからくり人形や、水力式の大八車などを開発した発明家の子孫でもあります。 現在も開発室にはロボット工学の権威として知られる著名な研究者が多数在籍しており、「Alexa」関係者からは冗談まじりに「ロボット研究所」と呼ばれています。 社員はマッドサイエンティスト風の人物が多いことで知られ、営業や経理担当は苦労が絶えないようです。 『ツール』:愛と勇気のリモコン 仙石グループが開発した特殊なチップが埋め込まれた機械を簡易ロボットに変え、操作する『ツール』です。 操作したい機械に取り付ける受信機(アンテナ)と、それに命令を与える送信機(リモコン)でワンセット、社員1人につき1セットのみ貸与されています。 アンテナは対象のチップに接続し、リモコンを通じた指示に従って動きます。移動に使う車輪や足を持たない家電製品などは、一時的に手足を構築し、操縦者の指示に従って活動を開始します。 仙石グループ製の特殊チップが内蔵されていない機械にはリモコンの効果はありません。 また、テレビや冷蔵庫やパソコンが手足を生やす姿は一般人にパニックを引き起こしますので、使用する際は周囲の状況に注意しましょう。 商品に誤作動が多いという噂になると会社そのものが潰れ、『ツール』開発が中止になるかもしれません。 【06】仙石重工
会社概要
「Alexa」グループの工業部門を統括する企業です。 自動車、航空機、産業機器から宇宙開発関連機器まで様々な分野にわたる重機ならびにその部品尾製造、修理および販売を手がける重工業会社です。 仙石エレクトロニクスと共同開発したチップを使って製造した新型車は、国外でも記録的な売れ行きを示し、仙石重工は国内トップ、世界では第3位のシェアを誇る超一流企業として認められました。 近年のエコロジーブームにも敏感に対応して、環境に配慮した特殊車両や、塵芥収集車等の製造などにも力を入れていますが、その反面、戦闘機や戦車の製造開発も手がけているらしく、「Alexa」上層部でも『死の商人』として忌み嫌う幹部が多いようです。 仙石エレクトロニクスとは同じグループ企業であり、「Alexa」によるM&Aで、グループの一員となりました。 その際のゴタゴタが、現在も根強い禍根として残り、「Alexa」上層部の関係悪化の一因となっています。 『ツール』:汎用免許証 仙石グループが開発したチップを埋め込んだ乗り物を自由自在に乗りこなすことができるようになります。 自動車、オートバイ、スクーターやモーターボートはもちろん、ヘリ、セスナなどの航空機、ロケットまで、専門訓練を受けた一流のドライバー&パイロットとして通用する操縦技術で、乗りこなすことができます。 ただし、対象の操縦席に座って、ハンドルや操縦桿を握った状態でなければ、使用できません。 また、この『ツール』は法律的に何の効力もないので免許証の提示を求められると、わりと大事になります。 検問やネズミ捕りに遭遇してしまった場合、死ぬ気で逃げ延びるか、自爆装置を使用してください。 【07】オテル・ド・ブリュメール
会社概要
世界規模で展開する超高級ホテルチェーンです。 モットーは「すべてのお客様に王侯貴族の満足感を」 現在、日本の本店に勤める社員は、すべて縁故採用の『ロアド』だが、接客担当に求められているレベルは高く、社員教育の厳しさでは、「Alexa」グループの中でもトップクラスだと恐れられています。 厳しいスタッフ教育の成果でしょうか、顧客満足度は過去10年間に渡ってナンバーワンを誇り、日本国内でも有数のグランドホテルとして名を知られています。 オテル・ド・ブリュメールは、世界中どこでも大都会であれば、必ず近くにひとつは建っています。 宿泊料の高さもナンバーワンですが、「Alexa」関係者は社員証の提示で割引サービスが受けられるので、休暇や海外での業務に赴く際は、オテル・ド・ブリュメールを宿泊先に指定する企業がほとんどです。 また敷地内は非武装中立地帯であり、すべての闘争が魔術的に禁じられているため、ホテルに足を踏み入れた瞬間から、一切の攻撃活動は不可能になります。 争いを好まない比較的年若い『ドレーガ』たちが、長期の契約で部屋を借り、そこでひっそり暮らしている場合もあるようです。 また、代表者が「Alexa」上層部で唯一『ドレーガ』に友好的であることを表明している家系でもあります。 『ツール』:ブリュメールブランド 通称『どこでもお茶会セット』です。 この『ツール』を所持する人間は、密林の奥地でも、極寒の山頂でも、白磁のティーセットで、暖かい紅茶をいれ、お茶菓子と共に振舞うことができます。 もちろん紅茶だけでなく、珈琲、緑茶、中国茶など、様々なバリエーションがあります。 【08】聖バルテルミー総合病院(附属研究所)
会社概要
「Alexa」の医療・生体科学部門を担当する病院です。 「Alexa」グループ関係者の健康管理、本格的な治療を必要とする怪我や病気にかかった際の治療も、すべてこの病院に一任されています。 附属研究所は科学的な見地から『ドレーガ』に関する研究を行なっています。 また『ドレーガ』と戦うのに必要な『フェリオン』の絶対数を増やす目的で、人工的に『フェリオン』を創る研究も極秘裏に進められているようですが、まだ成功には至っていないようです。 常に最新の医療技術が導入され、給料が他の総合病院と比べて破格のため、腕のいい専門医や向学心に燃える意欲的な若い医師や看護士には最高の職場です。 同時に、他の病院で揉め事を起こした医療関係者でも『ロアド』であれば採用されるため、前科持ちや人格的に問題のあるスタッフも多くいるようです。 『ツール』:マイ救急車 その名の通り、各社員に貸与される救急車です。 社員1名につき1台ずつ支給。定員は8名、仙石重工製、国内であれば24時間対応で呼び出しに応じます。 3名の病院スタッフ(NPC)もついてます。いずれも大きなマスクで顔を覆っているため、怪しさ爆発です。 この『ツール』を使用すれば、赤信号や他の車両は通行の邪魔になりません。災害現場や事故の現場に駆けつけ、負傷者を助けることも可能です。 簡易式の移動手術室としても使用可能です。 また、拉致にも便利ですが、目撃者がいた場合には、頭を使わないと色々と面倒なことになってしまうので、非合法活動を行なう際は、注意してください。 【09】シュプレンガー警備保障
会社概要
特殊な訓練を受けた優秀な警備員の派遣や、集中管理システムによる防犯および防災管理などのセキュリティサービスを提供している警備会社です。 シュプレンガー警備保障の「Alexa」グループ内での位置づけは「緊急時の防衛担当および対『ドレーガ』実戦部隊」――「Alexa」の私設軍隊です。 実際、社員の大部分は実戦経験のある優秀な警察官や軍人であり、企業としては『ドレーガ』に対抗する防犯システムや武器の開発に100年以上費やしてきた世界で唯一「人間だけの」対『ドレーガ』実戦部隊です。 『ドレーガ』に抗する人間の戦いは、常に惨敗に終わって来ました。しかし近年、各分野で『ドレーガ』と戦う研究が進み、石油の有効性も実証されています。 現在、社員に対して行なわれているのは万一の場合に備えた石油入りの弾丸配給と『ツール』貸与だけです。 不老不死の吸血鬼に対抗するのに、万全の備えだとはいえませんが、この調子で研究が進んでいけば、必ずや次の世代に『ドレーガ』の束縛から解放された、自由な世界を引き継ぐことができるでしょう。 『ツール』:セキュリティサービス 衛星回線を通じて自社コンピューターに直結、どんな場所でも自社のセキュリティサービスを使用することができる万能の携帯端末です。 サービスの有効範囲は端末と使用者から半径1km以内。範囲が狭くなればなるほど、効果は強力になります。 2005年4月現在で『ツール』に実装中のサービスは「不法侵入者の感知」「対狙撃ダメージ」「精神攻撃に対する抵抗」「人体に有害な劇毒物の検出」のみです。 範囲を自分や対象者個人に限定することもできます。 【10】ADR(アレクサデータリサーチ)
会社概要
「Alexa」グループの調査・情報管理部門です。 フランスに本社を持ち、各地の大都市に支社を置いて情報の収集と管理を行なっている国際的調査会社です。 ADR社では、独自に開発したネットワークを駆使して、個人情報や企業情報のみならず、幅広い分野のデータを取り扱っています。 ネットに漂うすべての情報を網羅しているといっても過言ではないかもしれません。 ADR社員の主流は、天才的なハッカーや、この会社を出たら行き場のないクラッカーです。 彼らは快適な部屋に座ったまま、指一本で、世界中の極秘情報を手に入れられるのですから、ほとんど社外に出ず、職場に住み着いているような社員も存在します。 しかし、21世紀の今も日本支社には、地道に足で稼ぐ捜査と調査をモットーにしている社員たちが少なからず存在しており、浮気調査や行方不明のペット探しから、犯罪捜査の手伝いまで、忙しく活動しているようです。 そして奇妙なことに、日本支社の業績は、常にADRの全支社の中でベスト3に入っており、「Alexa」の七不思議のひとつに数えられているのです。 『ツール』:アクセスキー 世界の様々なネットワークに接続できるカードです。 携帯電話からも使用可能になっています。 また、製作チームが意図しなかった副次効果があり、トレンチコートを着用した人物が起動すると、使用者の目の前にいる人物は、自分の悩みや愚痴を打ち明けたい衝動に駆られ、何もかもしゃべってしまうそうです。 これは日本支社からの報告ですが、そんな馬鹿らしい効果が発揮される原因は、まだ解明されていません。 【11】ウェルスエア
会社概要
このインターネット全盛の現代日本で、郵便を使ったネットワークゲーム(運営側と貴重な参加者は『メイルゲーム』と呼んでいるようです)を企画・運営している奇妙な会社です。 社員(全員がマスターと呼ばれるようです)の目から見ても、あまり儲かっている気配はありません。 しかし、「Alexa」の設立者の末裔が経営しているため、21世紀の今日まで「Alexa」の資金援助は続いており、社の代表もアレクサ・ホールディングスからの配当金を、メイルゲームの運営資金に当てているようです。 また、過去に社員の中から小説家としてデビューしたメンバーも何人かいるために、メイルゲームマスターは小説家の登竜門と信じて入社希望する若い『ロアド』が後を絶たないようです。 『ツール』:リライトマシーン(β版) 旧式のタイプライターの形をした『ツール』です。 重くて持ち運ぶのには苦労しますが、起動して文章を打ち出すと同時に、目の前の状況に変化を起こすことが可能な反則『ツール』その2です。 アクション欄に20文字以内で、今回のリアクションで発生させたい状況を描写します。 注意すべき点は、まだ試作段階で動作が不安定な為に物語の流れから無理がある文章、設定に矛盾した文章は『ツール』の誤動作を引き起こす可能性があります。 また、自分以外の他人の行動を変えようとする場合、かなりの伏線(下準備アクション)が必要です。 扱い方によっては、使用するとアクションそのものがボツになる危険を伴う『ツール』です。使用する際には「皆が楽しいマスタリング」を心がけましょう。 【12】姉倉屋トイズチェーン
会社概要
おもちゃの開発と販売を行なう会社です。 以前は良質なボードゲームやプレイングカードなどを小規模ながら細々と作り、ウェルスエアとの共同開発でテーブルトークRPGの作成に取り組んだりしましたが、コンピューターゲームの隆盛で、おもちゃ業界の状況が一変し、その苦境が長いこと続いてきました。 会社代表のの姉倉芳文は、状況改善のために新製品の開発に乗り出し、ついに『パートナー』の開発に成功、子供たちの間で爆発的な人気を博しました。 姉倉氏は『パートナー』のヒットに押されて、各地に玩具小売用のチェーン店を作り、社名も『姉倉屋トイズチェーン』と変えて、事業拡大に乗り出しました。 その矢先、姉倉氏が病に倒れ、現在、姉倉屋は混乱の渦中に投げ込まれています。 重役の間では後継者を巡る派閥争いも発生しており、色々な意味で予断を許さない状況のようです。 『ツール』:パートナー 所有者の精神状態に感応して色や形を変える「癒し系マスコット」です。 市販されているものは無害で可愛らしい玩具ですが、社員に貸与されているものは少し違います。 普段は市販のものとそっくりの可愛らしい外見ですが使用者が触れ、意識を集中すると、それに応じて形状を変え、本来の機能を発揮するようになっています。 基本は「飛翔用」「攻撃用」「防御用」の3タイプ。 弾力のあるゼリー状の物体がダイヤモンド並の硬度や人間ひとりを飛行させる揚力を持つのは不思議ですが、普段は単なるマスコットにしか見えませんので、いざという時に役立つ『ツール』です。 【13】アレクサRC(アレクサリソリューションカンパニー)
会社概要
「Alexa」における人材管理部門を担当する企業です。 アウスターグとの連絡および折衝役も任されており、「Alexa」上層部メンバーの信任厚い腹心の部下たちの手で管理運営されています(※1) 人材の発掘と管理、育成まで手がけているので、まだ学生の『ロアド』、自営業の『ロアド』、あるいは上位12社に所属していない社会人『ロアド』は、この会社に自動登録され、まとめてデータを管理されます。 定期的にアレクサRCから『ドレーガ』に関する情報や各社の動向などが報告され、他社への派遣業務の案内も届きますが、基本的には指示に従う義務はありません。 PCがアレクサRC所属になるのは、以下の場合です。 ・まだ企業に就職していない学生PC(院生も含む) ・公務員PC(警察官や軍人を含む) ・専業主婦PC(主夫でも可) ・自営業者PC(小売店経営など) ・農業・林業・水産業などの第一次産業に従事するPC ・俳優、歌手、タレント、お笑い芸人などの芸能人PC ・フリーランスのクリエイターPC(作家や漫画家含む) ・教育関係の仕事についているPC(大学関係者含む) ・フリーターPC ・現役引退した楽隠居PC、あるいは現在無職のPC ・他、企業一覧に掲載された業種以外に勤めているPC (※1)アレクサRC社員はNPCのみです。アレクサRCを選んだPCは、データ登録された派遣スタッフになります。 『ツール』:なし アレクサRCは『ツール』を貸与していません。 現時点では開発する予定もないようです。 ※2005年4月23日現在のルールですので、今後修正がなされるかもしれません。その点、ご了解お願いいたします。 |