◆スタートブック第2章第8節
「アーキタイプ」

ここでは、PCの転生の原点であるアーキタイプについて解説します。
 
アーキタイプとは？
 
　遥かなる超古代文明の時代、神々に愛された幾多の英雄たちがいました。
　彼ら英雄たちの肉体は滅びましたが、その魂は無数に砕け散り、永劫なる輪廻転生の道を歩みはじめました。
　そして数万年の月日が流れ去り……あなたがた輪楔者（PC）は、現代日本に転生を果たしたのです。
　輪楔者はみな、転生のきっかけとなった超古代文明時代の英雄の記憶、想い出をもって生まれています。これを「アーキタイプ」と呼びます。
　アーキタイプは、輪楔者の「魂の容れ物の形」と言ってもよいでしょう。あるいは、パソコンのOSと言い換えた方が、わかりやすいかも知れません。ちょっと難しいかもしれませんが、「主体性（アイデンティティ）」という言い方もできます。ようするに、輪楔者の本質はアーキタイプによって大まかに規定されており、今ある性格や記憶は、その上に成り立っているものなのです。
 
輪楔者の性格とアーキタイプ
 
　とはいえ、輪楔者は必ずしもアーキタイプそのままの性格や姿で行動しているわけではありません。アーキタイプは、輪楔者の個性を形作る重要な記憶であり、想い出ではあるのですが、いつもは意識の奥底に沈んでおり、表面に出てくることはあまりありません。
　ふだんの輪楔者は、それぞれこの世界で体得した独自の人格をもち、それぞれの意思で行動しています。例えば、アーキタイプが『ノヴァリス』なのに、いやなことがあると逃げてばかりの卑怯者、といったケースも稀にではありますが、ありえます。
　しかし、ひとたび転生の記憶が蘇り、輪楔者に秘められた『運命』の力が解放されれば、アーキタイプの本性が前面に出てきます。アーキタイプの性格が支配的な間も、ふだんの意識が完全になくなるわけではありませんが、「まるで自分の心と体が自分のものではない」ような錯覚を覚えることでしょう。
　ときには、暴走するアーキタイプの衝動を、かろうじて表の意識で押し停める、といった状況もあるかも知れません。
 
アーキタイプの種類
 
　アーキタイプは現在、19種類が確認されています。ですが、超古代文明の時代、英雄たちはもっと存在していたと伝えられており、転生した英雄も少なからずいたと考えられています。
　今後、事態が進展するにつれて、さらなる別のアーキタイプが発見されるであろうと予見されています。
 
アーキタイプの効果
 
　アーキタイプにはそれぞれ、そのアーキタイプだけが持つ専用の『運命』が用意されています。これは、数ある『運命』の中でも、きわだって強力だったり、特徴的だったりするものです。
　もちろん、あえて専用の『運命』を選ばず、他の一般的な『運命』のみを選択してもかまいません。
　アーキタイプにはこのほか、それぞれが得意とする『属性』、不得意な『属性』があります（『属性』に関する詳細はP070参照）。
　これは、アーキタイプが生前、得意としていた技能や、苦手な分野などを表すもので、アクション判定時にある程度影響します。『属性』は『運命』とは違い、アーキタイプの発動とは無関係に、常に働き続けます。
 
アーキタイプの紹介
 
9001　戦闘王ノヴァリス
9002　忌まわしきラドルフ
9003　疾風のハンネス
9004　予言者オルトルート
9005　朝焼け館のエメレンツィア
9006　賢者ジクストゥス
9007　戦姫ランドグリズ
9008　剣狼将軍ヴィクトール
9009　機械仕掛けのアルムート
9010　神の眼ヨハン
9011　慈悲深きヘルマン
9012　闇姫ディアーナ
9013　隻眼提督マルコルフ
9014　【期間限定】闇へと誘うウルリーカ
9015　百獣を統べしエルヴィン
9016　【期間限定】赤錆拍車のロザリンド
9017　黒外套のカスパール
9018　人形遣いのシャルロッテ
9019　【期間限定】誉れ高きカルラ
 
9020　【期間限定】紫煙のオスヴァルト