|
ぶつかりあう力、相容れぬ思い 運命の刻は2007年12月12日、太陽が地平線へと沈まんとするその時。 ペリュトーンとその力を得た者たちへの恐怖に取り付かれた者達による、核ミサイル発射という暴挙は遂に敢行された。 もちろんその過激すぎる行為を愚行とし、阻止すべく動いていた米中露首脳部により、 並行して進められていた多くの計画が未然に防がれることとはなる。 それでも、計10発の核ミサイルは阻止されることなく、テロリストたちの狙いどおりに日本へと襲い掛かる。 しかしながら――結局、それらの核ミサイルが日本本土を焦土に変えることはなかった。 米中国情報部から核テロリズム実行に関する情報を得た一部の「ディアティ」「ロード」たちが、直ちに迎撃行動を展開。 大気圏外で破壊、宇宙へと放り投げられる等の対応により、その全てを無力化することに成功したためである。 この事件以後、「ディアティ」及び「ロード」たちと諸外国は相互に、 現状での武力による相手側への干渉は不可能あるいは無意味であるとの判断を下す。 特に国際社会においては、「ペリュトーン」の領域が限られていることを理由に、 表面的には不干渉の立場をとり、監視のみ継続するという方針が選択された。 そのような状況下で、表立って日本への接触を図り続けているのは米国のみ。 世界を代表し、「ペリュトーン」に関する研究調査を継続している……とされているが、その実情がいかなるものかは定かではない。 その他にも、「ペリュトーン」への対策案等の研究調査を行いつつ、再度の侵攻を目論む勢力や、 「ディアティ」あるいは「ロード」勢力の内、比較的穏健な態度を示す陣営と非公式の接触を行い交流を持つことで 新たな秩序を模索する勢力なども存在している……という噂も流れている。 そういった数々の噂の真偽は……恐らくはその当事者たち以外には知り得ぬものであろう。 一方の日本国内は、核テロリズムの阻止と時をほぼ同じくして、急速に4つの大勢力へとまとめ上げられてゆくこととなる。 横浜を本拠に、関東中部地方を勢力範囲とし、「ロード」による新秩序形成という理想実現に邁進する「アイオーン」。 大阪を本拠に、近畿中国四国地方を勢力範囲とし、「ディアティ」至上主義を押し進める「ディーヴァ」。 仙台を本拠に、東北北海道地方を勢力範囲とし、「ディアティ」「ロード」間の関係には 時間をかけた慎重な対応により共存を目指すべきとする「ヴァナヘイム」。 熊本を本拠に、九州沖縄地方を勢力範囲とし、「ロード」「ディアティ」が積極的に手を取り合って この危機的状況を乗り越えるべきと主張する「龍宮」。 陣営間によっては相互に話し合いの場が持たれたこともあったが、その主義や方針の食い違いから 協調体制や同盟、停戦等の協約が結ばれるまでには至っていない。 結果として、それぞれの陣営同士が接する地域は交戦区域となり、互いに一進一退を繰り返す状況にある。 そして、お互いがお互いの主張する世界を広げようと目論むこうした戦いの裏には、 まだなにか別の思惑が隠されているという噂もまた尽きない。 この日本に「ペリュトーン」を蔓延させたなにかが、更に新たな秩序をもたらす――というのだ。 ← 前のページへ | 次のページへ → |
ご案内の無料パンフレットをご希望の方・その他お問い合わせは こちら からメールをお送りください。 企画:運営 有限会社エルスウェア 〒166-0015東京都杉並区成田東4-34-14ヤマフジビル3F ユーザーサポートTEL = 03-3315-5941(平日14時〜19時) / FAX = 03-3315-5961(24時間受信) 郵便振替口座 = 00190-0-85649 加入者名=有限会社エルスウェア 当サイトはフリーリンクです | 個人情報保護のための取り組みについて | copyright © 2008 ELSEWARE, Ltd. |