運命準備委員会 Sommerbrautは寂かに告げる
 


 
 
 
ルール解説
 
 
 
◆スタートブック第2章第11節
 「『絆』ポイント」
 
『絆』……それは、あなたと世界をつなぐ糸、仲間との想い出の証です。
 
『絆』とは?
 
 『絆』とは、人と人とを結ぶ記憶の糸、またはその糸の強さのことです。
 『運命』や『過去からの囁き』が、あくまで輪楔者個人の記憶に過ぎないのに対し、『絆』は輪楔者同士がお互いに愛しあい、共鳴し、理解しあったという想い出を表しています。
 いわば、『絆』は輪楔者であるあなたと、あなたの周りの世界の結びつきの強さのことなのです。
 少し説明が抽象的になってきたので、わかりやすく例をあげてみます。
 輪楔者の記憶を柱に例えてみましょう。輪楔者は転生を繰り返しつつ、記憶の柱を垂直に、天に向かってまっすぐのばしていきます。輪楔者は無数に存在していますから、この世界にはたくさんの記憶の柱が立っていることになります。
 が、柱は、上にのびればのびるほど不安定になっていきます。転生を重ねるごとに、『運命』と同時に、『過去からの囁き』も増えていくからです。
 『絆』は、輪楔者と輪楔者を結ぶ記憶ですから、いわば横木の役目を果たします。『絆』が強固にはりめぐらされていればいるほど、記憶の柱は頑丈になり、世界は安定していくことになります。
 他者と交わり、想い出を深め、お互いの『絆』を強固にしていくこと。これが輪楔者であるあなたに課せられた使命、このゲームの最終目的なのです。
 
『絆』ポイントの増減
 
 『絆』はポイントで表されます。ゲームスタート時には、すべてのPCは同じポイントの『絆』をもっています。初期値は以下の通りです。
 
・高校生、大学生 = 1000
・教師、学校職員 = 500
 
 アクションの内容次第で、ポイントは毎月のようにどんどん増減していきます。
 『絆』は、他者を想う純粋な気持ちから生まれます。
 
・自分の都合はあとまわしにしてでも、他人の利益を優先させる
・たとえ我が身を犠牲にしてでも、他者を救おうと努力する
・仲間同士の結束を高めようとする
・仲間同士の誓いや約束を命にかえても守ろうとする
 
 こうしたアクションが、もっとも『絆』ポイントを増やす結果につながります。
 逆に、
 
・自分さえよければ他人はどうなってもよい
・個人的な復讐や欲望達成のためなら手段は選ばない
・とにかく自分だけ目立ちたい、偉くなりたい、強くなりたい
 
 ……といった独善的なアクションをとればとるほど、『絆』ポイントは減少していきます。
 具体的にどのようなアクションをとると『絆』が増減するのかは、そのときどきの状況や、他の人のアクションとの兼ね合いによっても変化します。
 また、場合によっては、自己犠牲的なアクションをとったつもりが、『絆』ポイント上昇目当てのスタンドプレイ(=自分のためのアクション)と周囲に見られて、『絆』の上昇につながらないこともあります。
 独善的でない、関わったみんなが幸せになれるようなアクションが理想です。
 
『絆』がゼロになったら……
 
 『絆』ポイントは、自分と世界との関わりを表しています。その関わりがゼロになったら、もはや転生を続けることはできません。
 PC本人が消えて失くなるわけではなく、ちゃんとゲーム世界に存在していますが、もはや転生の記憶は失われ、単なる市井の人になってしまいます。以後、このキャラクターがゲームに登場することはありません。そのことを「喪失」と言います。
 ゲームを続けるには、新しいPCを作成して、再登録する必要があります(この場合は、死亡時とおなじく無料で再登録できます)。
 
 
 
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企画:運営 有限会社エルスウェア
 
Play By Mail Role Playing Game, From July 2006 To July 2007, Produced by ELSEWARE, Ltd.