GDDD外伝(仮称) No.G990601         担当:上原聖 「石川《祭主》突撃インタビュー! ラクシュミー編」 ―――――――――――――――――――――――――  ――はいこんにちは。こちら突撃隣の《祭主》さんのお時間です! 今日突撃インタビューをするのは、石川県近辺にいる《祭主》一の武闘派、ラクシュミー・バーイー[−・−]さんです! 突然の押しかけインタビューすいません! ラクシュミー「いや、劉備[りゅう・び]から聞いておったゆえ、突然というわけではない。わらわに答えられることなら答えようぞ」  ――えー、では、自己紹介を。 ラクシュミー「名はラクシュミー・バーイー。生前はインド中部にある小王国、ジャーンスィーの王妃であった。……イギリスに併合されてしもうたが、その後ジャーンスィーの執政となり、義勇軍と傭兵で戦ったのじゃ。狙撃されて死に、黄泉還った今は《祭主》として民を傷つける《災主》や《奸徒》、《雑霊》を敵として戦っておる。  ――全国あちこちで、武勇伝を聞きましたが。 ラクシュミー「そんな大したことをしたわけではない。日本を周り、《祀徒》だけで倒しきれなかった敵を倒すため力を貸したのじゃ。まあ、公安第霊課には睨まれておるがな。《祭主》を監視する公安にとって、勝手にあちこち放浪し、力を使うわらわは目障りなのじゃろう。……もっとも公安に睨まれたとしてもわらわはやるべきことは変えぬが」  ――劉備さんと合流したのはいつ頃ですか? ラクシュミー「半年か……それ以上前か。石川がLEVEL4地域と聞いて、わらわの力が必要かも知れぬと踏み込んだ時、《祭主》の気配を感じたのじゃ。その気配をたどって、隠れている劉備を見つけた。劉備は民を苦しめる幽霊達を何とかしたいと思っておったようじゃが、戦闘系の《霊験》を持っておらぬのはそなたも知っておろう?」  ――『水魚の交わり』と『的廬』は確かに戦闘には役立ちませんし、『三顧の礼』は三度無抵抗で相手の攻撃を受けなければなりませんからね。確かに戦闘には向いてませんね。 ラクシュミー「で、劉備がうじうじぶつぶつと民を助けたいが自分では力足りぬと悩んでいた尻を蹴ってやっただけじゃ。信念さえあれば誰かがついてくる。仁君劉備にできることは、民を守りたいという信念を示すことじゃと。そうすれば自然と皆はついてくる。今の状況で戦えないのであればわらわが戦う、とな。しばらく悩んでいたが、元来黄巾党相手に義勇軍を引き連れて戦っていた男じゃ、決めたら行動は早かったの。決めたら行動に移すべきじゃと、その後出会った維盛[これもり]と共に、石川県に義勇軍を求める檄文看板を立てた。それによって《祀徒》が協力してくれて、今に至っておる」  ――ラクシュミーさんが盟主にならなかったのは何故ですか? インドのジャンヌ・ダルク[−・−]と呼ばれたならば、知名度はあるかと思いますが。 ラクシュミー「日本ではインドより中国の方が知れておるし、三国志演義などに仁君であると書かれ、慕われておる劉備の方が向いておったのじゃ。それに、わらわはどうしても敵を倒すことを優先してしまう。本陣で仲間の報告を待つより、自ら出て行った方が向いているのじゃ。それでは盟主になれぬ。確かに劉備はへたれで気弱で戦えぬが、皆が必ず勝ってくれる、その時まで自分はここにいなければならないと分かっておる。怖かろうが恐れようがその場を動かぬと言うのは並の度胸でできることではない。あやつはそれだけ皆を信じ、命を……まあわらわたちは死人故、こういうのはおかしいかも知れぬが、自らの命を仲間達に預けておる。それが盟主となった理由じゃ」  ――以前劉備さんにインタビューした時は、自分が客寄せパンダと言っていましたが。 ラクシュミー「半分あたりで半分外れじゃな。客寄せパンダのために命を捨てるという者がいるか。笑って欲しいと思う者がいるか。心配かけたくないと思う者がいるか。劉備の一番の問題は、自らを過小評価することじゃな」  ――確かに……以前インタビューした時も、孔明[こうめい]さんとかのことでどんどん暗くなっていましたからねえ。 ラクシュミー「生前頼りっぱなしだったようじゃからな。しかし、今は今の仲間がいて、それを信じ、命を預けるということも分かっておると思う。……まあ、孔明と直接対決になったら相当悩むと思うが、現状では考えにくい。戻ってこない軍師より、今ここにいる仲間を大切にせねば、と分かっておると思うよ」  ――劉備さんを全面的に信用していると。 ラクシュミー「信用しておらねばわらわ自らが手を貸したりはせぬわ。戦えぬとも仲間を信じる、それがあやつのいいところじゃからの」  ――えーと、それでは、劉備さんにも聞きましたが、まだ会ったことのないけど仲間になってくれるかもしれない《祀徒》の皆さんに一言。 ラクシュミー「わらわ達の目的は、LEVEL4の石川に、《災主》、《奸徒》、《雑霊》に邪魔されることのない、霊力のない者でも安心して暮らせる地を作ることじゃ。もし同じ志を持っているのであれば、わらわ達は仲間じゃ。共に平和な地を作るため、力を貸して欲しい。加賀南部には《災主》カリグラ[−]がおるし、北陸最大の《祭壇》もある。人手はいくらあっても困ることはない。皆が来てくれるのを待っておる。桃園の仲間は家族。家族になりたい者は、いつでも来て欲しい」  ――はい、ラクシュミー・バーイーさんでした。では、またの日まで、ごきげんよう! ――――――――――――――――――――――――― ■マスターより  どもども。上原です。公式プライベートアクションのインタビューでラクシュミー・バーイーのことを少しでもおわかりいただけたらな、と思います。 ・次回は平維盛へのインタビューの予定です。 ・ではでは、来月もふぁいとぉ。うにゅ。 ―――――――――――――――――――――――――  ここに書かれている内容・情報は、「GDDD外伝」内限定のものであり、公式設定と食い違う場合があります。ここに書かれた内容を元にしたアクションは、原則採用されません。  このリアクションの複製および、個人サイトやブログ等での無断転載・転用、無断配布等は固く禁止しております。 ※個人としてゲームを楽しむための交流ためであっても例外ではありません。 ―――――――――――――――――――――――――