GDDD外伝(仮称) No.G990600         担当:上原聖 「石川《祭主》突撃インタビュー! 劉備編」 ―――――――――――――――――――――――――  ――はいこんにちは。こちら突撃隣の《祭主》さんのお時間です! 今日突撃インタビューをするのは、石川県近辺にいる《祭主》の盟主であり、三国志で有名な元蜀漢皇帝劉備玄徳[りゅう・び・げんとく]さんです! と言うわけで、いきなりですがこんにちは!  劉備:「え? わたしに話があるんですか? 作戦などについてはラクシュミー[−]殿や維盛[これもり]殿が詳しいはずで……その、わたし、名前だけ盟主なんで」  ――またまたあ。北陸方面じゃ影響力の強い《祭主》じゃないですかあ。 劉備:「単に他の《祭主》が嫌がっただけの気もしますが……」  ――まあまあ。それじゃ、自己紹介をお願いします。  劉備:「自己紹介、ですか。姓は劉[りゅう]、名は備[び]、字は玄徳[げんとく]です。現在はLEVEL4地域の金沢で、《雑霊》や《奸徒》、《災主》を何とかして、《祀徒》じゃなくても無事に暮らせる国を造ろうと思っています。……これだけでいいですか?」  ――それで、気になることが一つあるんですけど。  劉備:「はい、何でしょう」  ――三国時代って名前を呼ぶことは非礼で不吉で、親や皇帝にしか名前を呼ばせないって言いますけど、玄徳さんは劉備って呼ばせてますよね。気にならないんですか?  劉備:「日本では劉備玄徳で通用していますからね。不吉も非礼も二千年近く経ってますし、呼び慣れた名前で呼んでくれればそれで構いませんよ」  ――そういえば諸葛孔明さんも諸葛亮で通っていますね。  劉備:「ええ。軍師殿は……皇帝のわたしより名が通っていますし、わたしより頭も判断力も決断力もありますから……。生前のわたしは軍師殿と義弟と部下たちに支えられて皇帝になったのですから……義弟と部下は黄泉還って来ないし、何より軍師殿がいない今、わたしが国を造って支えられるか……」  ――玄徳さん、暗くならないでください、怖い考えになってしまっちゃダメです!  劉備:「すいません……軍師殿のことを思うと、どうしても……。軍師殿が今仕えている織田信長[おだ・のぶなが]公は、独創性もあると聞きますし、……いちいち考えすぎて、軍師殿の策を入れられなかったわたしに仕えられないのも仕方ないのかと……でも軍師殿が敵に回ったら勝てるかどうか……わたしが優柔不断で必要なときに必要なことができないし……陸遜[りく・そん]の策略に引っかかって陣七百里を焼いてしまいましたし……軍師殿はわたしにつくづく愛想が尽きたんでしょうから……」  ――えーと、(なんて話を変えたらいいかなあ……。あっそうだ)でも今は、桃園で家族であることを誓った仲間がいますよね? 劉備:「あっ。ええ。嬉しかったですね。誰もが笑って暮らせる国を造りたいというわたしの理想に、集まってくれたんですから。皆は部下ではありません。家族です」  ――公安がマークしていると聞きますが。見張り役が張り付いていると言うし。  劉備:「でも、一緒にいる限りは家族ですよ。……まあ、《災主》カリグラ[−]の配下が紛れ込んで攻撃を仕掛けてきたこともありますが」  ――それも《霊験》『的廬』のせいですか?  劉備:「さあ……。わたしの《霊験》はいつ不幸を招いていつ幸運を招くのか、わたし自身もわからないんです。でも、《奸徒》が潜入してきたのが不幸なら、家族である仲間たちが撃退してくれたのは幸運ですよね」  ――でっ、ですよね! 不幸がいつ幸運に変わるかもわかりませんし!  劉備:「だけど、最近うまいこと行っているかと思うと、いつ何時不幸が大挙して襲いかかってくるかが不安で……」  ――そんなに不安ばかりの人がどうして盟主に? 劉備;「北陸地方にいる《祭主》で、一番名前が知られていたのがわたしだったのと、国造りに二人の《祭主》……あ、今は三人ですか、とにかく彼らがわたしを持ち上げたからですよ。どんなに戦闘に強くてもネームバリューの低い人が盟主になると、ついてきてくれる人は少ないですから。わたしはまあ、客寄せパンダですね」  ――そこまで卑下しなくても……。 劉備;「わたしの唯一の戦闘系《霊験》、『三顧の礼』は三回同じ敵に無抵抗で攻撃を食らわなければなりませんから、普段から常時型《霊験》を二つも持っていると、魂の疲労が常に限界なんですよ。無抵抗で攻撃を三回受けたら、それまでに魂が疲労していますから、実体化できなくなるか《霊験》を発揮できないか……。だからラクシュミー殿は心配なさるんですよね。正直ラクシュミー殿や維盛殿がうらやましいです。ラクシュミー殿は霊力が高く、防御、支援の《霊験》がありますし……。維盛殿も攻撃と不意を突くのと身を隠す。つまり戦闘に役に立ちそうな《霊験》を持っているんですから」  ――でも、玄徳さんは玄徳さんなりにがんばっているじゃありませんか。何もできなくても一生懸命取り組む姿勢が、盟主に選ばれた理由だと思いますよ。 劉備:「はは、そうだと良いですね」  ――それでは、まだ会ったことのないけど仲間になってくれるかもしれない《祀徒》の皆さんに一言。 劉備:「えーと、わたしたちは、誰もが笑って暮らせる国を造るためにがんばっています。日本から独立するのは難しいでしょうが、《祭主》法で決められた区域で、《雑霊》や《奸徒》、《災主》を追い出し、安全に暮らせる国です。もしどなたか、手伝ってくださる方がいれば、仲間になってください。わたしも家族の皆も、待っています。  ――はい、劉備玄徳さんでした。では、またの日まで、ごきげんよう! ――――――――――――――――――――――――― ■マスターより  どもども。上原です。GDDD外伝のインタビューで劉備のことを少しでもおわかりいただけたらな、と思います。 ・次回はラクシュミー・バーイーへのインタビューの予定です。 ・ではでは、来月もふぁいとぉ。うにゅ。 ―――――――――――――――――――――――――  ここに書かれている内容・情報は、「GDDD外伝」内限定のものであり、公式設定と食い違う場合があります。 ここに書かれた内容を元にしたアクションは、原則採用されません。  このリアクションの複製および、個人サイトやブログ等での無断転載・転用、無断配布等は固く禁止しております。 ※個人としてゲームを楽しむための交流ためであっても例外ではありません。 ―――――――――――――――――――――――――