U010004
 Beostyleニュース
 
ベトナム支部、増員の謎解明!?
 
同支部閉鎖へ!その理由とは?

 
 以前、当誌がWBAベトナム支部の増員について、その関係者に直接問い合わせを行ったことは、読者諸氏の記憶に新しいことだろう。
 その際の関係者の回答は「ドラゴンの出現増加によるもの」ということであったが、それは今ひとつ納得できるものではなかった。
 確かに山岳地帯でのドラゴンの出現は幾度となく確認されている。
 しかし、それにしてもベトナム支部に増員されたベオウルフの質は、その事態に見合ったものであるとは言いがたい。
 特に「不揃いの林檎、あるいは腐った蜜柑たちの失格者たる所以について」の代表であり、タイトル「ヒーロー」を持つ秋津島安吾氏が派遣されているのは、異常と言わざるを得ない。  さらに加えて、「タイタニア・テンポラリー・サービス」の代表、アデレイド・アークライト・エアシャー女史もまた最近ベトナム入りしている。
 当誌が新たに得た情報によれば、ベトナム支部の増員の理由はドラゴンの増加などではなく、ドラゴン軍が狙う重要人物にあり、その人物がベトナムの山岳地帯にいるのが理由だというのだ。
 エアシャー女伯のベトナム入りの理由はまさにそこにあり、秋津島代表はその護衛ないし援護の任務。そう考えるのが、もっとも自然ではないだろうか。
 では、その重要人物はいったい如何なる人物なのであろうか?
 残念ながら、いまだ詳しいことは判明していない。
 「ウィーネ・レルシカ」という名前の女性ではないかという不確定な情報があるのみであり、この人物のなにが重要で、如何なる理由でWBAがベトナム支部に有力ベオウルフを送り込んでいるのか、その真意も、わかっていない。
 一方で、WBAベトナム支部は、まもなく閉鎖になるという情報も入っている。
 そもそもベトナム支部は規模も小さく、あってもなくてもいい存在。
WBAの中でもその存在を疑問視されていたほどだ。
 しかし、増員後のこのタイミングで突然の閉鎖が決まったとなると、そこに何か理由があると考えないわけにはいかないだろう。
 仮にもし、前述の「ウィーネ・レルシカ」なる人物を守ることがベオウルフの増員の理由であったとするならば、まだドラゴン軍の出現を警戒する最中での閉鎖は、実に不自然である。  ここにひとつ興味深い話を紹介しよう。
 過日、ベトナム支部長であるファン・ドン・ジャン氏を含む、2人のWBA職員が何者かによって殺害された。
 WBA職員の男性が殺害されたのは、先日ベトナム市街地で発生したドラゴン襲撃事件の直前。  ファン支部長は長らくベトナム支部を離れており、数ヶ月ぶりの帰還にあわせるかのように惨殺された。
 いずれも犯人や動機は現在のところ不明である。
 当誌記者の得た情報によれば、ファン支部長の殺害現場とWBA職員の殺害現場で不審な黒いスーツの男が目撃されている。
 同時期に発生したこの2件の殺人事件。
 ベトナム支部閉鎖と関連する証拠はないのだが、ファン支部長が殺害された理由は口封じであり、WBAのなんらかのタブーに触れてしまったためではないかいう噂がささやかれており、もし殺害されたWBA職員の男性もまた、このタブーに関わっていたとするならば、ベトナム支部閉鎖の理由として1つ仮説を立てることができるだろう。
 これ以上、WBAのタブーに関わる人間をなくす。
 そのためにベトナム支部そのものの閉鎖に乗り出した。
 なんとも物騒な仮説になってしまったが、この考え方はあながち間違っているとはいえないだろう。

 現在、ベトナム支部に残っている支部員たちには、WBA本部への非常招集がかかっているという。
 いったい何のため、解散した支部員を本部に集めなければならないのか。
 謎の重要人物に、謎の殺人事件。
 本部の不可解な動き。
 WBAはまだ多くの謎が秘められているのかもしれない。
 

『比武招婿』優勝者決定!
 
強き勝者が手にした美しき花嫁 その心中は笑顔か、涙か……

 
 
 中国山東省の名家、龍家によって開かれた婿選びの大会『比武招婿』が閉会したのは4月のこと。今月はその優勝者と龍虹さんによる結婚式が神戸で開かれた。
 比武招婿に参加したのは、誰もが腕に自信ありとするベオウルフたち。そんな猛者たちの中から、たった一人の花婿を決めるとあって、本大会はリタイア続出の過酷なものとなった。
 そのサバイバルを制し、見事、龍虹さんと結ばれることになったのは、SDD所属のローリオ・トニングスだった。ローリオさんはニューヨークで発生したドラゴン襲撃に巻き込まれた際、その場に居合わせたベオウルフによって命を救われたことを切っ掛けにSDDに所属。
その後は自分を救ってくれた恩人のように、仲間を助けられる強い漢になりたいという信念の元、日々ドラゴン退治に精を出していた。
 一方、龍虹さんは、龍家当主代理という地位を持ちながら若干16歳の乙女。彼女の婿として龍家に迎え入れられたと言うことは、事実上、龍家の次期当主となることを約束されたことでもあり、一般ユニオンに所属するベオウルフの待遇としては、例のない大出世と言えるだろう。
 しかしそんなおめでたい話とは裏腹に、一部では二人の結婚を龍虹さんの意思を無視したものであるとして、婚姻自体に否定的な声も上がっているようだ。この件に関して龍家後見人であり『比武招婿』主催者でもある張威風さんは「本大会は公主様の合意の上で開いたものであり、無理強いしたものではない。龍家一同、このたび婿が決まったことを心から喜んでいる」と語り、当の龍虹さんも深くは語らないものの、否定的な意見を述べることはなかった。
 これから先、まだまだ前途多難が続くことになるかもしれないが、二人が納得できる幸せな未来を迎えられるよう、心から祈りたい。

(左から)ローリオ・トニングス(241014)、龍虹(NPC)

 

混乱する対メリュジーヌ戦!
 
《紅き牙》前団長の高波雅辰は、 都民の生活を守る救世主となりうるのか?

 
 
 これまで謎の疫病に悩まされていた東京都民であったが、現在はそれ以上に緊張感を強いられる状況下ある。強力なジェネラル級ドラゴンが都下に出現したためである。
 すでにこのドラゴンによって街1つが壊滅状態に追い込まれており、一刻も早い対応がベオウルフたちに望まれている。だが、その実情は簡単なものではないようだ。
 本紙記者の取材で明らかになったところによると、このドラゴンはメリュジーヌと呼ばれており、専門家筋では毒を操る個体であるだろうと見られている。
 当然人類としてもそんなドラゴンを見過ごすわけにはいかず、多くのベオウルフがメリュジーヌに戦いを挑んだのだが、敵戦力認識の甘さと対策が不十分であったため、戦いは重傷者を出すほどの劣勢となった。
 そんな敗北必至の状況下でありながらも、全く光明がささなかったわけではない。《紅き牙》の団長である高波雅広さんの実兄であり、同ユニオンの先代団長でもある高波雅辰さんの加勢により、全滅という最悪の事態は避けられたのだ。
 雅辰さんは、紅き牙から突然抜けた過去など、多くの謎を秘めた人物である。最近では、メリュジーヌのような強力なドラゴンを倒すことに固執しているとという噂や、実弟である雅広さんとの間に何らかの確執があるのではないかとも懸念されている。
 彼の存在は、現時点では動向の読めない不確定要素だが、もし共闘できるのであれば、今後のメリュジーヌとの戦いにおいて、これ以上にない心強い戦力となることは間違いない。
 彼らにも様々な事情があるのだろうが、一致団結をして都民の生活を脅かすドラゴンを一刻も早く退治してもらえることを強く願いたい。
 
イラスト:奥さん
 

 
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